VWバスのライバル3車種 シトロエン スペースツアラー&メルセデスVクラス&ルノー トラフィック コンビの中古モデルを比較!
高級なスターバスを選ぶなら、かなりの金額を支払わなければならない。資金に余裕のある人は高性能なモデルを選ぶ傾向があるが、「250 d」に次いで人気なのは、200馬力以上の「300 d(最高速度 220km/h)」で、2万5,000ユーロ(約400万円)の車は、20万km以上の走行距離を後にしている。3万ユーロ(約480万円)でも、15万km走行以下はない。中古車市場のもう一方の端では、VIPラウンジ並みにアップグレードされた車もあり、15万ユーロ(約2,400万円)以上の価格が提示されているものもある。
短所:ガタガタとパチパチという音が多くの「Vクラス」オーナーを悩ませ、電動式のテールゲートやスライドドアが故障することもよくある。ロータリープッシュボタンと静電容量式タッチディスプレイ付きのリモコンも、電子機器の不具合が起こりやすいことで知られている。ディーゼルエンジンでは、「OM 651」とその後継である「OM 654(2019年以降)」の両方に冷却液漏れの問題があることが知られている。2021年には、この点に関して「OM 654」のリコールがあった。
ルノー トラフィック コンビ(第3世代): 頑丈な大型車をお手頃価格で
予算がスペースの要件ほど大きくない場合、「ルノー トラフィック コンビ」が最適なソリューションとなるだろう。運転免許カテゴリーBで乗れるロングバージョン(5.48メートル)よりも広いスペースを持つ車はほとんどない。しかし、全長5mのショートバージョンでも、ほとんどの輸送業務を楽にこなすことができる。「ルノー トラフィック」は、他の競合車ほど商用車としての出自を隠しきれていないものの、このスペースの巨人には快適なサスペンションが備わっており、渋滞時でも比較的リラックスして運転することができる。
しかし、より強力なエンジンを搭載しても、この頑丈な巨体には少々非力に思えるかもしれない。2019年末までは、最高出力145馬力の小さな1.6リッター4気筒ディーゼルエンジンしか搭載されていなかった。2019年からは、オプションでデュアルクラッチトランスミッション(170馬力バージョンでは標準装備)と組み合わせることができる2リッターディーゼルエンジンがルノーによって導入された。それまでは、マニュアルトランスミッションのみだった。しかし、トラフィックは、ゆったりとした変速の6速EDCを搭載していても、特にスポーティーな車ではない。ただ、5年落ちのトラフィックで、充実した装備のスペースクラスが3万ユーロ(約480万円)以下で入手できるのは嬉しいことだ。よりシンプルなバージョン(エクスプレッション、オーセンティック)は、走行距離15万kmまでで、2万ユーロ(約320万円)以下で販売されている。
弱点:1.6リッターディーゼルはオイル漏れがないか点検する必要がある。また、2016年には排気ガス再循環ラインが脆弱すぎたためリコールがあった。さらに、トランスミッションの不具合も増えている。これには、ギアシフトの不具合(特に寒冷時)、大きなシフトショック、メインベアリングの損傷まで、修理が必要なものが含まれる。さらに、トラフィックの電気系統やエアコンシステムは、故障しやすいようだ。オーナーからの故障報告は頻繁に寄せられている。
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