VWバスのライバル3車種 シトロエン スペースツアラー&メルセデスVクラス&ルノー トラフィック コンビの中古モデルを比較!
弱点:「スペースツアラー」の素材や仕上がりの品質は、特にオーナーから批判されることが多い。ボディパーツの不適切な取り付け、不均一な隙間、内装の安っぽいプラスチックがオーナーに嫌われている。オプションで電動開閉も可能なスライドドアの機構は、点検が必要だ。電動で開閉する際にドアが動かなくなったり、完全に閉まらなかったりすることがあるため、このメカニズムは定期的に点検すべきである。さらに、多くのオーナーが走行中のガタガタという異音に不満を抱いている。ケーブルハーネスにグリースを塗布し、追加の断熱材を施すことで、この問題を改善できる。
アイシンの快適な自動変速機は頑丈であるが、「BlueHDi」エンジンに搭載されたコモンレールシステムのハイプレッシャーポンプは故障しやすいことで知られている。さらに、エンジンにはタイミングベルトが装備されており、エンジンによっては12万5,000kmから20万km走行(遅くとも10年経過)ごとに交換する必要がある。
メルセデス Vクラス(W447): このスターバスには価格が伴う
「Vクラス」が納得のいくものになるまでには、3世代にわたる改良が必要だった。2つの先代モデル(W638およびW639)をまだ買い換えていない人々は、このミニバスの品質がメルデスの品質に見合っていないことを知っているはずだ。「Vクラス」は、我々の長期テストでも品質の大幅な向上を示した。「V 220 d(2018)」は10万kmを走り、評価は1だった。このバンは、長距離走行時の快適性、広々とした空間、燃費のよさ、アダプティブLEDヘッドライトなどの車載オプションで感銘を与えた。
その一方で、建付けの悪さが目立った。不快な雑音に関する批判には、ガタガタと音を立てるスライドドア、カタカタと音を立てるテールゲート、そしてあまり遮音されていないディーゼルエンジン(OM 651)などが含まれていた。また、重いだけでなく、取り外しや移動が難しいという理由で、リアシートも批判の的となった。