フォルクスワーゲン T6のライバル：中古車テスト。中古のVWブリのライバルをテスト。多くの購入者は、中古のVW T6の価格を見て尻込みする。幸い、興味深いライバルがいくつかある。今回はそのうちの3車種を紹介する。

中古のVW T6の値段が下がらない！そこでT6のライバル「シトロエン スペースツアラー」「メルセデス・ベンツ Vクラス」「ルノー トラフィック」3台をチェックする。

「フォルクスワーゲン バス」の価値の低下は聞いたことがない。特に「カリフォルニア」と呼ばれるキャンピングカー仕様の中古車は、新車価格よりも高く売られることもある。

7人乗りやトランスポーターを探している場合でも、「VW T6」は最も高価な中古モデルの1つだ。その評判は完璧とは言えないにもかかわらず・・・。一部のギアボックス（DSG）やエンジン（204馬力のツインターボディーゼル）は、故障しやすいとされている。さらに、競合車種は、同様に多用途な内装を提供しているだけでなく、トルクコンバーター付きのより快適なオートマチックトランスミッションもオプションで用意している。T6でしばしば不具合が発生するデュアルクラッチトランスミッションよりもはるかにストレスフリーだ。それでは、他の「T6」の競合（代替）車種を3台ご紹介しよう！

シトロエン スペースツアラー：フレンチスタイルのバン

シトロエン スペースツアラーの取り外し可能なシートは比較的軽量で、レイアウトも簡単に行えるという優れた機能を備えている。

フランスには、有名なバンを製造してきた長い歴史がある。特に人気の高いモデルは、1948年から1981年まで製造されたシトロエンの「Hバン（Hトラック）」で、配送用バン、消防車、あるいは現在のマイクロフードトラックとして、移動式クレープスタンドとして多くの人々に愛用されてきた。そして、現代の「スペースツアラー」も決して魅力に欠けるわけではない。このバンはトヨタとの提携により開発されたもので、現在はフィアット、オペル、プジョー、トヨタのモデルとしても生産されている。

シトロエン スペースツアラーのインパネ。

特にビジネスラウンジ仕様は、最大7人の乗客がゆったりとくつろげるスペースと収納スペースを備え、車内からも目を引く存在だ。運転特性のシンプルさ、安定したブレーキ、快適なスプリング付きシャシーは完璧な組み合わせだ。取り外し可能な比較的軽量なシートは、レイアウトも非常に簡単だ。大型のディーゼルエンジンはパワフルで経済的であり、リッターあたり12.5kmの平均燃費で走行できる。全長は4.60、4.95、5.30mの3種類があり、2020年からは電気自動車も販売されている。136馬力の電気自動車（50kWhと75kWhのバッテリー、航続距離は約175～275km）の価格は3万ユーロ（約480万円）から、ディーゼル車の価格は2万5000ユーロ（約400万円）弱からとなっている。