シニア食はここまで進化した!「料理の鉄人」が嚥下食を監修、飲みすぎや風邪にもピッタリ
飲みすぎや風邪のときにもピッタリ
アサヒグループ食品は介護食「バランス献立」を発売している。「“食べる”をずっと楽しく。」がキャッチフレーズだ。シリーズ全体の売り上げは毎年伸びていて、20年は前年比117%、21年112%、22年108%、23年101%となっている。「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」シリーズがあって、ドラッグストアなどで人気だ。 ■売れ筋トップは「鯛雑炊」 売れ筋上位はどんなものか? トップは「鯛雑炊」で、以下、「かに雑炊」「しらす雑炊」「肉じゃが」「なめらかほうれん草ポタージュ風」と続く。 売れ行き4位の歯ぐきでつぶせるシリーズの「肉じゃが」は、にんべんの白だしを使用、だしが効いている。牛肉、にんじん、たまねぎ、じゃがいもが入り、1人前100グラム。パッケージの栄養成分表示は59キロカロリー、たんぱく質2.3グラム、脂質1.1グラム、炭水化物10グラム、食塩相当量0.74グラムとなっている。アレルギー物質は小麦、牛肉、さば、大豆。電子レンジで温める場合は500ワットで40秒、お湯で温める場合は3分だ。 「介護食だけに表示は丁寧です。バランスも考えられているので、変な話、お酒を飲み過ぎた二日酔いの朝などに食べてもいいかなと思います」(60代男性) これからの季節、風邪をひいたりお腹を壊したりしがちだ。そんなときにも介護食が活躍するかもしれない。 ■正月は「スプーンで食べるおもち」をぜひ 正月にはおもちだ。ただ、高齢者にとってもちは喉に詰まったり、口内に張り付いたり不安がいっぱい。 「バランス献立」の「スプーンで食べるおもち」は、そんな不安を解消するべたつきを抑えた食品。 通常タイプとよもぎ味の2種類があり、雑煮、きなこ餅などで食べるとおいしい。 「後味はしっかりおもちです。普通のおもちに不安がある人にオススメです」(前出の60代男性) 今年の正月は能登地震に襲われた。防災食としても介護食は役立ちそうだ。