【高校ラグビー】常翔学園 主な3年生の進路予定 12大会ぶりの優勝ならず
◇全国高校ラグビー大会準決勝 常翔学園26―29東海大大阪仰星(2025年1月5日 花園ラグビー場) 常翔学園をけん引してきた高校日本代表候補のNo・8井本章介の戦いが終わった。終盤の怒とうの反撃で3点差まで迫るも、12大会ぶりVならず。右足を負傷しながらフル出場した主将の顔に悔しさと充実感の両方がにじんだ。 「悔しいのひと言。いろんなことがありましたが、最後、みんなでここまで来られたのは本当に良かった」 前半からペースを握られ、一時は17点差に。井本自身は後半16分にキックした右足が相手選手の頭に当たり、足を引きずりながらプレーした。それでも「試合中もずっとチームメートに“楽しめ”と声をかけていた。自分が楽しんでいなかったら、誰も楽しめない」と笑顔を絶やさず、終盤の逆襲を呼んだ。 枚方市出身で東海大大阪仰星は自宅から徒歩圏内。父・和樹さん(46)は第76回大会で4強入りしたOBだった影響で常翔学園を選んだが、「(悔いは)全くない。常翔で良かった」と言い切った。試合後には友人も多いライバル校の選手に「絶対、勝てよ」とエール。“強い常翔”を印象付けて聖地を去った。 (山添 晴治) ◇井本 章介(いもと・しょうすけ)2007年(平19)1月25日生まれ、大阪府出身の17歳。父の影響で5歳から枚方RSでラグビーを始め、枚方市立中宮中出身。高校日本代表候補。50メートル走6秒8。1メートル78、102キロ。No・8。 ◆常翔学園の主な3年生の進路予定 荒玉龍之介(立命大)、矢富蓮、北田優人(中大)、佐々木大斗、井本章介(明大)、古谷元太郎(近大)、松尾颯、正脇俊輔(龍谷大)、加賀本桜心(大阪経法大)、西條歩(流通経大)、藤間悠太(専大)、松井成悟(青学大)、身野航基(天理大)、藤宗麿(関大)、立花幹太(東海大)