ケニー・オメガ、30分超えの大流血戦に勝利 破れたゲイブにも大声援
試合後、バックステージでケニーはしばし顔を伏せてから「俺は日本にいた頃、こうやって試合後にコメントを求められるのがすごくイヤだった。なぜなら、俺は常に試合ですべてを出し切ることが仕事だと思っていたから、こうやってコメントするために、もう残ってないエネルギーを出さなきゃいけないのはすごく大変だと思っていた。もうそんなエネルギーは残っていないと。でも、今日の試合前、俺はみんなから温かい声援を受けその中で闘うと思っていた。ただゲイブはなかなかのモンスターだった。そしてその試合中、ゲイブへの声援を聞き、この試合に向けてのブーイングも聞こえた。裏切られた気分だった。俺はお前たちのために試合をするため、今契約をしているAEWではなく、この新日本のリングを選んでここに来たのに……ただ、これで自分は決断することができた。自分自身の試合をする、と。ゲイブは特別だ。すごくいいスピリットと、そして闘う情熱を持っている。この試合が見られて、お前ら、よかったな。明日はもっとすごいものを見せてやる。本当に俺にエネルギーをくれた人たちに対しては感謝している。次がもしあれば、次に会う時まで、Good Bye & Good Night」とコメント。 一方のゲイブは「完全にやられた。ケニーこそがベストバウトマシンだな。今日は彼がベストバウトマシンだった。今日の試合に関しては負けたと思う。3年前、俺は2回、自分の人生を失いかけた。そんな中、ずっと支えていたママが今日この試合見ていたと思う。東京ドームで俺の試合を見てくれている人がいるのに、負けることなんてできると思うか? 俺は男だ、俺はニュージャパンNo.1の男だ。ここで負けるわけにはいかない」と悔しさをにじませた。
橋場了吾