《中国全土で”目指せ1万店舗”》「鳥貴族」が本気で世界進出へ…その「驚きの舞台裏」
強力タッグで全世界を視野に
中国には、やはり独資・現地子会社で出る。すでに上海に1号店をオープンすべく準備中だ。中国進出に関して、清宮氏は強気だ。「社内的にはとりあえず上海100店舗目標だが、私としては300~500店舗はいけると思う。中国全土だと最終的には“目指せ1万店舗”です」 香港は大手食料品会社と3月にフランチャイズ契約を締結、12月16日に1号店をオープン。こちらも台湾同様、現地企業が動くので展開が速いだろう。 「米国、東アジアへの進出の布石は打ったので、次は東南アジアです。タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンを攻めます。来年から順次、国ごとに進出の座組を決めます。ヨーロッパは来年からリサーチを始める感じですかね。インド、ドバイ、アフリカも視野に入っています」と清宮氏。 世界を駆け巡る清宮氏にインタビューしたのが11月14日。会合の合間に大塚の星野リゾートのホテル「OMO」のカフェでつかまえた。日焼けした野獣のような姿に驚いた。清宮氏は鳥貴族にジョインする前から、ランプ株式会社で「挽肉と米」を大ヒットさせ、バンコク進出も果たした。一方で天ぷらの「金子半之助」、つけ麺・ラーメンの「つじ田」「田中商店」などの繁盛店を展開する株式会社オイシーズの会長もつとめる。とにかく“多動型”の人物だ。 そんな清宮氏を大倉社長はゲットした。「とにかく開拓精神がないとグローバル化はできません。やっぱり人だと思いました」と大倉社長。 一方、清宮氏は大倉社長の魅力について「やっぱりぶれないですよね。それに人柄が圧倒的に素晴らしいです」と話す。この二人のハーモニーが鳥貴族海外展開の成功の歯車になるに違いない。「焼き鳥で2030年に海外500店舗」という目標はもっと早く達成されるかもしれない。 ………… 【もっと読む】「世界第2位」なのに、日本では相次ぐ閉店…サブウェイ苦戦のウラにあった「日本人の国民性」
佐藤 こうぞう