大谷にはぜひメジャーのホームラン王になってほしい。セの岡本と村上の競争も面白い。オレはズバリ村上が獲ると指名する【岡田彰布のそらそうよ】
広角に本塁打を打てる村上のほうが有利かな
ボールの見極めができるようになり、広角にフェンスオーバーできる村上のほうがホームラン王に有利やとオレが思っている。でも最後までタイトル争いはし烈やろな[写真=大泉謙也]
メジャー・リーグ、エンゼルスの大谷がようやく45号を放った。トップをいく2選手に1本差に迫り、逆転のホームランキングへ、希望をつないだ。ここしばらく打てなかった。44号から45号まで、長くかかったけど(10試合)、テレビを見る限り、これは大谷が不調だったからではない。相手のマークというのか、厳しい攻めを受けていたから……というのがオレの見立てである。 インコースを突かれ、外の低めに逃げていく変化球に苦しめられていた。少しでも甘めにきていたら仕留められていただろうが、そんなボールはほとんどなかった。投げる側からすれば、日本人選手にホームラン王は獲らせてはならぬ、といった意識があるのかもしれない。そこはメジャーのプライドというのか、徹底した配球は最後まで続くと覚悟するしかないわな。 でも、その包囲網をかいくぐり、キングになる可能性は十分にある。ようやく出た一発で、気持ちに変化は出る。投手として10勝も重要だが、やっぱりホームラン王を狙ってほしい。残りわずかのデッドヒート。海の向こうからの朗報を待ちたいものです。 そのホームラン王だが、セ・リーグのタイトル争いはし烈だ。巨人の岡本(岡本和真)、ヤクルトの村上(村上宗隆)に絞られた戦いは、優勝争い同様、最後まで分からぬ展開となった。ここに阪神の佐藤輝明が加わっていたら……なんてことを思いながら、さあ、どちらがキングになるか。オレはズバリ、村上を指名する。 年々、進化する若き四番。今年の進化は・・・
本文:2,122文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール