これが「MBA離婚」の全ぼうです。学歴信者の義母と嫁の730日間戦争!夫よ、後悔するが良い...
価値観の多様化、実力主義にシフトする企業の増加、少子化による人口減で近づく大学全入時代の到来など、さまざまな要因によって学歴にこだわる人は減ってきていると言われている。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は日本の学歴社会についてこう語る。 「オリコンが子どもを持つ親1000人を対象に行った学歴に関する意識調査によると、最終学歴にこだわる子どもは25.8%と全体の約1/4にとどまったのに対して、子どもの最終学歴にこだわる親は45.1%と全体の半数に迫る割合を示しています。 『印象がいい』『大企業への就職が有利』『有名大学出身のほうが後の人生で得をする』など、高学歴に対して好印象を抱いている方もまだまだいらっしゃいます。 また、最近はMBA(経営学博士)を取得する熱も高まっているのも事実です。 しかし、最終学歴だけでは垣間見られない、個人の人間性や個性、持っている力を見極めることは忘れたくないですよね」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 学歴にこだわることによるトラブルは、何も血を分けた親子だけに起きることではない。円満だったはずの嫁姑関係、そして夫婦関係に大きな亀裂が入るケースもある。 藤野香澄さん(仮名・46歳)は、夫と8歳の息子の3人家族だ。共通の友人を介して出会い、強く惹かれ合った香澄さんと夫は、両親からの反対もなく、交際開始から1年弱で結婚。 2年後には長男が生まれ、双方の両親が代わるがわる育児を手伝いに来てくれた。家庭も円満そのもので、香澄さんは幸せな毎日を送っていた。 「お義母さんははっきりものを言う人ですが、さっぱりした性格です。私の仕事復帰も応援してくれ、世間でよく言われる『嫁姑問題』はまったくありませんでした。でも今思えば、お義母さんの中にはずっと『あるこだわり』があったんでしょうね」 順風満帆な生活にちょっとした変化が起きたのは、長男が小学校に入学し、フリーランスだった香澄さんが本格的に仕事復帰して半年ほど経った頃。 突然、夫から会社を辞めたいと相談されたのだ。 「『俺も、お前みたいに好きな時に好きなことをして稼ぎたいから起業するよ。その前に経営の勉強をしたいから大学のビジネススクールに行く。箔をつけるためにMBAを取りたい』 と言われたんです。私はフリーランスとして紆余曲折の連続で仕事をしてきたので、そんな風に軽く捉えられるのは少し腹が立ちました。 ビジネススクールの講義は夜間だから、退職するのも早いのでは……と思いましたね。でも、やりたいことがあるのはいいことだと思って」 幸い香澄さんの仕事は順調で、ある程度貯蓄もあったため、香澄さんは「夫の夢」に賛成した。その後、夫は退職して猛勉強を始め、ビジネススクールに2年間通うことになった。 最初は合格を喜んだ香澄さんだったが、やがて1ヶ月もしないうちに不安を募らせることに...。 「入学する前は、日中アルバイトをして少しでもお金を家に入れると言っていたのに、課題をこなすのが大変という理由で、バイトの面接に行かないんです。 それに、家のことでやってくれるのは週2日のゴミ出しだけ。小学校の行事参加も運動会だけで、参観日やPTAの用事は私が仕事を調整して行っていました」 朝、息子を送り出した後は仕事に集中し、学童の延長時間が終わる20時にすべり込むようにして迎えに行く毎日。 夫の夢を応援したい気持ちはあっても、何となくモヤモヤする香澄さんと、講義後は他の受講生と飲みに行くなどまるで学生に戻ったかのような暮らしぶりの夫との関係は、徐々に悪化していった。 「小学校が夏休みに入って私の両親が遊びに来てくれたときのこと。母が『あなたがこんなにぐったりしているのにダンナは気楽でいい身分だわね』と。『家庭を持ったら夫婦で協力してやっていかなきゃだめ。あんな好き勝手させて本当に納得できているの?』 と聞かれて何も言えませんでした。もしかしたら私が甘やかし過ぎているのかも……とそこで初めて気付いたんです」 自分は譲歩しすぎたのかもしれないと思った香澄さんは、家事の分担を改めて夫に伝えた。しかし夫の答えはNO。 「ビジネススクールの課題の大変さが分かる?君が同じようにできるのなら俺も家事をやるけれど、君にはできないだろ?」 香澄さんの提案を受け入れるどころか逆ギレし、口喧嘩になってしまったという。
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