人間の足は50年で「耐用年数」を過ぎるという、50代になったら要注意「足を守る」正しい歩き方
①「歩幅」は大きすぎず小さすぎず 歩幅の目安は、身長によって変わります。専門的には、「身長(cm)×0.45」とか「身長(cm)-100」を目安にする説がありますが、いちいち計測したり計算したりするのは面倒でしょう。ですから、毎日普通に歩くときには、「無理に大きすぎず、極端に小さくならず」と意識すればOKです。 ②「目線」を上げて姿勢よく 地面ばかり見て歩いていると、いつのまにか前傾姿勢になります。すると、体のさまざまな部位によけいな負荷がかかり、悪影響が連鎖してしまいます。まずは目線を起こし、しっかり前方を見るようにしてください。そしてできれば、自分の体が上からつり上げられているかのように、背筋を伸ばすようにしてください。
③「横断歩道を渡りきれる」ぐらいのスピードで 専門的には「秒速1メートル」が目安とされていますが、これを日常生活に当てはめるなら、「信号が青のうちに横断歩道を渡りきれる速度」となります。その速度をできるだけキープできるように意識しましょう。 中高年以降の方は、歩くときの姿勢が崩れているケースが少なくありません。非常によく見られるのは、ひざが曲がったままの歩行姿勢です。 これは、「加齢が原因でひざが曲がった」と思われがちですが、実は「腰が曲がった」前傾姿勢が原因なのです。前傾姿勢を正すために上半身を起こすと、体のメカニズムとしてひざが曲がるからです。ですから、特に高齢の方の場合では、「腰が曲がっている」または「ひざが曲がっている」というパターンで姿勢が崩れていくことが多いのです。
■足の筋肉の状態をよくできるのは運動だけ 年齢を重ねるにつれ、歩き方に変化が起こるのは珍しいことではありません。「腰が曲がり、ひざが曲がる」姿勢のまま歩こうとすると、両足が広がった姿勢になっていきます。すると、「歩幅が狭くなる」「歩隔(左右の足の間隔)が広がる」「つま先が外を向くようになる」という「歩き方の変化」につながるからです。 また、ギッコンバッタンと歩いてリズムが崩れている場合は、足などになんらかの障害があることが原因と考えられますから、その障害のケア・治療をする必要があると思われます。