河野太郎氏、出馬を正式表明 裏金返納、原発ゼロ棚上げ
自民党の河野太郎デジタル相(61)は26日午後、国会内で記者会見し、9月の党総裁選への立候補を表明した。派閥裏金事件を受けた党改革に関し、関係議員を念頭に、政治資金収支報告書への不記載額の返納を求めると述べた。原発のリプレース(建て替え)を認めるなど持論の「原発ゼロ」を事実上、棚上げした。10人超が出馬意欲を示し混戦模様となる中、正式に名乗りを上げたのは3人目となった。 【動画】河野氏が立候補表明 自民党総裁選 3人目「ポスト岸田」候補に名乗り
出馬表明の時期を今月末で調整していた小泉進次郎元環境相(43)は30日にも会見を開く方向となった。既に小林鷹之前経済安全保障担当相(49)、石破茂元幹事長(67)が立候補を表明している。 河野氏は、裏金関係議員の公認を巡り、不記載額の返納でけじめをつければ「自民候補として国民の審判を仰ぐことになる」と述べた。 エネルギー政策に関し「今は電力を最大限供給するため、水素やアンモニア、核融合の技術や、リプレースも選択肢としてある」と説明した。2021年の前回選では、新増設やリプレースは不要などの公約を掲げていた。