NBAダラス・マーベリックス入りした馬場雄大の契約内容判明。開幕ロスターを勝ち取れるのか?
同サマーリーグ初戦では控えからの出場ながら約19分プレーし、5得点、6リバウンド、3スティールとアピールした。フィールドゴールは6本を試投し、唯一打ったスリーポイントは成功したものの2点シュートは5本中1本の成功に終わったが、評価すべき点はNBA選手の卵が集う舞台で、日本から来て初めての試合でそれだけの積極性を見せたことだ。 チームワークを重視する傾向にある日本出身のバスケットボール選手は、あまりにも積極的なアメリカ人達の勢いに押されて、自らガンガンとシュートに行く機会を見つけられないものだ。6月のドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目指名(全体の9位)を受け、今季の有力ルーキーとして注目される八村塁でさえ、アメリカに来たばかりのゴンザガ大1年生の時からしばらくは、同大のマーク・フューHC(ヘッドコーチ)から、「積極性が足りない」と課題に挙げられていたほどだ。 同試合を終えて馬場は、「あまりやられたという感じはないので、フィジカル的にはこのまま継続してやっていけば必ず戦えるようになると思います」と堂々と話していた。 次の試合では最初の試合で悔いの残ったフィールドゴールを4本の試投中3本成功、フリースローも打った2本をともに成功させて8得点、3リバウンドに1ブロックショットも決めた。しかし最初の試合の満足感とはうって変わり、「(ドライブで)行けるところでパスを出してしまったところがあった。もっと自我を出してもいいのかなと思っていて…。気持ちを強く持たないと」ともっと積極的になることの必要性を感じたようだった。 結局サマーリーグでプレーした4試合の1試合平均は、12分の出場で4得点、2.3リバウンドだった。しかし、昨季NBAの最優秀選手(MVP)に輝いたヤニス・アデトクンボの弟、コスタス・アデトクンボが、昨季ツーウェー契約を結んでいたマーベリックスのメンバーとして同サマーリーグで1試合平均13.4分プレーし、5.8得点、2.8リバウンドの成績を残した後、レイカーズとツーウェー契約を結んだことを考えると、NBAのスカウト達が見ているのは、決してスタッツ上の数字だけではないことが分かる。