腰痛がラクに、仕事も片付き、部屋も片付く!一石三鳥ワークテクニック
長年、慢性腰痛と肩コリに悩まされています。 コロナ禍によってリモートワークがメインとなってから、もともとひどかった腰痛がますますひどくなり、これはマズいといろいろ試すようになりました。 いまだその道半ばではあるのですが、特集「『立つこと』から始める運動習慣『座りっぱなし』はもうやめよう」の取材を通して得た、あるテクニックを実践することで完全とまではいかなくても大きく改善したため、今回はそのことについてご紹介します。
「座り過ぎ」は現代のビジネスパーソンにとって深刻な問題
特集で取材したのは、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗さん。現代人の「座り過ぎ」による健康リスクとその対策を研究しており、記事でも「長時間座り続ける生活は、糖尿病や高血圧、心疾患、脳梗塞、がん、うつ病、認知症など多くの病を誘発する」と語っています。 筆者の場合は糖尿病などの心配は今のところはないのですが、慢性腰痛を抱えていること、また「座りすぎは仕事の『生産性』や『ワーク・エンゲイジメント』にも大きく影響することが明らかになっている」とされており、ライフハッカー編集部としては生産性を下げるような習慣をそのままにしておくわけにはいきません。 ではどうすればいいのか? 岡さんはとにかく「30分に1回は立ち上がり、軽く動くこと」を推奨しています。 30分に1回…と聞いたときに筆者の頭にひらめいたのが「ポモドーロ・テクニック」。 集中力をできるだけ持続させるためには「25分作業して、5分休憩するサイクルを繰り返す」ことが有効というテクニックですが、これと組み合わせれば「集中力の持続」と「姿勢の硬直化の防止」を両立させることができるのでは、と考えたのです。
体に良く仕事もはかどり、家も片付く「一石三鳥」
論より実践です。さっそくリモートワーク時にスマートフォンで「25分のタイマー」をかけて仕事をしてみました。 やってみて最初に感じたのは、「休憩中の5分」でやることがない、ということ。軽く動くことが望ましいということでしたが、最初はストレッチをしたり筋トレをしてみたりしたものの、30分に1回というのはさすがにちょっと多い。 そこでやってみたのが「ちょい家事」です。うちは妻との共働き家庭ですが、妻の職場はリモートワークではなくフル出社という勤務スタイルなので、なんとなく私が自宅にいるときはできる家事をやっておくのが自然なルールになっていました。 洗濯物の取り込み、洗い物、風呂掃除、テーブルや床の上にあるものの片付け、軽い床掃除、夕飯のごはん炊きまで、家事は尽きないもの。5分の休憩のたびに家事をやるのはちょうどいい「軽い運動」になり、家の中も片付いて仕事も進む、まさに「一石三鳥」でした。 ほかにも、ちょっとベランダに出て日の光を浴びながら植栽を眺めたり、ただ5分間目をつぶってみたり。そのときの気分で色々やるようになりました。いい切り替えになってリフレッシュすることを実感しています。 25分という時間もちょうどよく、いまいち気分が乗らないときでも「25分だけだから」と思うと意外と動けるもの。作業しているうちに興が乗ってくるということもよくあります。 逆に、「25分が過ぎても作業を続けたい」と思うこともよくあるのですが、「やりかけの状態」であえてやめると、休憩後の次のターンですぐ動けたり、休憩中にちょっと違うアイデアが思い浮かぶこともあったりするので、ぐっとこらえて手をとめるようにしています。