配車・宅配のグラブ、3四半期連続の黒字-コスト削減が奏功
(ブルームバーグ): 配車サービス・フードデリバリー会社、グラブ・ホールディングスの1-3月(第1四半期)損益は3四半期連続の黒字となった。シンガポールに本拠を構える同社の主要株主はウーバー・テクノロジーズとソフトバンクグループ。
16日の発表資料によると、1-3月期のEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前損益)は6200万ドル(約95億7000万)の黒字と、アナリスト予想の平均(2970万ドルの黒字)を上回った。前年同期は6700万ドルの赤字だった。
純損益ベースでは1億1500万ドルの赤字となった。前年同期は2億5000万ドルの赤字。売上高は前年同期比24%増の6億5300万ドル。
ライバルの追い上げをかわし、市場シェアを拡大するため設備投資を続けてきたグラブは、黒字の持続を目指している。しかし、インドネシアのゴートゥー・グループとの激しい競争により両社は価格を低く抑えざるを得ず、利益率は低いままだ。
グラブは数千人の人員削減と支出抑制を通じて増益に取り組んできており、1-3月期の数字はこうしたコスト削減が効果をもたらしつつあることを示した。
同社は2月、今年の増収率が14-17%になるとの見通しを発表したが、これはかつては急成長していた市場が成熟しつつあることを示している。
原題:Grab Posts Third Straight Quarter of Profit as Cost Cuts Kick In(抜粋)
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Olivia Poh