「最後までジャイアンをやりきったんですね」 木村 昴が大先輩の声優から学んだことは
声優・木村 昴が、J-WAVEで吉岡里帆と対談。木村が、映画『トランスフォーマー/ONE』の吹き替えエピソード、人生を大きく変えた人物について語った。 木村が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。9月28日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。ポッドキャストでもトークを配信中だ。
新作『トランスフォーマー』映画で共演
木村は声優としてアニメ『ドラえもん』のジャイアン役をはじめ様々な作品に出演。声優以外にも、俳優、ナレーター、ラッパーと多方面で活躍。みずから旗揚げした劇団の座長も務めている。 木村は公開中の映画『トランスフォーマー/ONE』の日本語吹替版でメガトロン役を担当。吉岡も本作で自身初となる洋画の吹き替えに挑戦し、オリジナル版ではスカーレット・ヨハンソンが担当したキャラクター・エリータワンの声を担当した。 『トランスフォーマー/ONE』は映画『トランスフォーマー』のはじまりを描く物語。トランスフォーマーたちの故郷であるサイバトロン星で繰り広げられる戦いを舞台に、若かりし頃のトランスフォーマーたちの友情とトランスフォーム能力の起源を描き出す。 木村:イベントのときも話されていましたけど、洋画の吹き替えは初めてなんですって? 吉岡:そうなんですよ。 木村:(映画で声を)お聴きになった方も多いと思いますけど、すごくないですか? 激うま! 吉岡:いやいや! 声優さんだったりナレーターの方だったり、声を生業にされている方へのリスペクトが昔からすごく強いんですね。この業界に入ってからずっとボイトレを続けていて、いつかやりたいという思いは正直あったんですけど、なかなかご縁がなくって。そう思っていたときにやってきたのが、トランスフォーマー! 中村悠一さんと木村昴さんがメイン声優と知って、途中で怖くなっちゃいました。 木村:なんでよ(笑)。 吉岡:肩がすくんで、すごく緊張しました。それと同時に、最強のチームなので安心感が半端じゃないし、「おふたりに引っ張っていただけるんだろうな」という予感もすごくしていました。実際に参加されていかがでしたか? 木村:これまでの『トランスフォーマー』シリーズももちろん観ていますし、劇場版、アニメーションといろんなスタイルがあるじゃないですか。そういうのも全部観てきて、自分がメガトロンをやる喜びはひとしおなわけですよ。自分の声どうこうの前に、めっちゃ面白い映画だなって思ったんですね。 吉岡:わかります! めっちゃ面白いんですよ。宣伝みたいになっちゃうんですけど、宣伝させてください! 脚本の段階でも最高に面白かったんですけど、今回、映像美が圧倒的じゃないですか。 木村:アニメという言い方ではなく、新次元リアルCGムービー! 声優の感覚なのか個人的なものなのか決めかねるんだけど、海外の俳優さんがご自身で役を演じられて、それが時を経て日本でも公開される吹き替えと、今回の『トランスフォーマー/ONE』だと、挑む気持ちが違うんだよね。 「プロの声優が言うべきではないかもしれない」と前置きをしつつ、木村は俳優が演じた役の吹き替えは、俳優の演技をガイドする側面があるという。 木村:本当は、英語がわからなかったり字幕だと見づらかったりする方のために、わかりやすく翻訳して日本語でお届けする務めがあるわけじゃないですか。ただ、今回の新次元リアルCGムービーにあたっては、海外の方も俳優さんが声優として携わっているんですよ。 吉岡:そうですよね。 木村:で、僕らも声優として携わる。しかも、世界同時上映。ハリウッドのキャストのみなさんと同じラインに立てた気分になれるんですよね。 吉岡:たしかに、改めて聞くとそうですね! 一員になっている感覚があります。 木村:僕らがジャパニーズキャストなわけよ。 吉岡:嬉しかったですね! 木村:僕も声優を長年やらせていただいていますけども、アフレコはワクワクしましたし完成した作品を観たときは熱い気持ちになりましたよ。