「大舞台楽しんで」 センバツ21世紀枠・熊本西、34年前の甲子園経験OBが激励 /熊本
選抜高校野球大会に21世紀枠で初出場する熊本西(熊本市西区)で24日、34年前に夏の甲子園に出場した野球部OBらが激励に訪れ、「大舞台を楽しんできてほしい」と後輩たちにエールを送った。 1976年創部の野球部は、85年、夏の甲子園に初出場し1勝したが、その後は甲子園から遠ざかっていた。 この日は、当時の主将だった坂本晋一さん(51)や、副主将の川崎英二さん(51)ら4人が集まった。川崎さんは「アルプススタンドからの声援は忘れられない」などと振り返り「自信を持って最高のパフォーマンスを見せてほしい」と激励。試合球3ダースの目録と千羽鶴を寄贈した。 贈られた千羽鶴は、当時のマネジャーらが勝利を願って作り、85年の熊本大会と甲子園を見守った「幸運の鶴」。坂本さんは「いつか後輩たちが甲子園に出たら渡そうと思っていたので良かった」と笑顔で話した。 霜上幸太郎主将(2年)は「先輩方の甲子園1勝を超えられるように頑張ります」と気合い十分。横手文彦監督(43)は「大きなバトンを受け継いだ。誇りと責任を持って甲子園に臨みたい」と気を引き締めていた。【清水晃平】