積み上げるは「一番」になるためのトレーニング メニエール病にも負けない美筋ボディレスラー【ZONES(後編)】
また、ZONESには持病がある。メニエール病という耳の病気だ。 「猛烈なめまいや吐き気を催すんです。発症して欠場とかなってしまうとまわりに迷惑がかかるので、スケジュールとかこちらも意識して調整しています。軽減させるためには、ストレスを溜めないことなんですよね。なので、筋トレもストレスにならないように行なっています。たとえば、週に4回絶対にジムに行かなくてはいけないと思わないことなどです。必ずやらなくてはとなってしまうと、それがストレスになってしまうのでよくない。週に4回行きたいけど、決して無理しては行かないです。行ける時に行けばいいやくらいの軽い気持ちでいたほうがいいんですよ。休んでもいいから、プレッシャーにならない程度に続けていくことが必要ですね」 メニエール病、試合のダメージとうまく付き合っていくことが必要だとZONESは言う。その中で体づくりを行ないながら、来年あたりからボディコンテストへの出場も復活させたいと意気込んでいる。もちろん、エボ女をもっと大きな団体にしたいとの野望も抱いている。 「エボ女とはどんな団体か?そうですね、急成長中の王道女子プロレス!私としてはそう思いたいし、そうしていきたいです」 プロレスでは、現在月に2回のペースで開催されているエボ女興行と、他団体参戦が2本柱。エボ女興行ではキャリアのある大物選手との対戦からスタートし、他団体では同世代の若手との闘いが主流だ。その中でZONESは昨年11月、センダイガールズプロレスリング主催の「じゃじゃ馬トーナメント」で優勝。若手レスラーナンバーワンの座に輝いた。このトーナメントでは準決勝でエボ女同門のChiChiに勝利。“闘うバービー人形”ChiChiとはシングルで自力初勝利を含む3勝1敗。2人のライバル関係も、エボ女の大きな見どころだ。このツートップが、エボ女興行で独特の空間をつくり出していると言っていい。