国民・玉木代表の不倫「スキャンダルと仕事は別」不倫に厳しい世論が、これまでとはダブルスタンダード? 「玉木不倫」を許す人のちょっと身勝手な“思考回路”
実際、ネット上には「衆議院議員選挙をきっかけに生まれたこの流れを止めないほうがいい」というニュアンスの声が散見されます。 それどころか不倫騒動があったことで、むしろ「こんなことに流されず政策実現能力を評価すべき」という強烈な支持の声があがっているところもあり、これまでの不倫騒動とは異なるムードを感じさせられます。 もちろん純粋に玉木代表の能力を認めている人もいるのでしょうが、それと同等以上に「自分たちにかかわることだから、今回は別の話にしたほうがいい」という気持ちもあるのではないでしょうか。
つまり玉木代表の不倫騒動で明らかになったのは、「不倫が許されるか、許されないか」も「仕事と不倫は別で考えるべきか」も、自分にかかわることかどうかで世間の反応は変わり得るということ。 2010年代中盤から不倫騒動が長期化したこともあって、「不倫はよくないことで嫌悪感はあるが、基本的に家庭内の話であり、それだけで社会的に抹殺されるほどのものとは言いづらい」という認識が多数派を占めはじめていました。 世間の人々は「有名人のプライベートに過干渉な状態になっていた」ことに気づきつつあり、玉木代表の不倫報道をきっかけに「もう仕事とは別の話としてみなせばいいだろう」と思いはじめているのかもしれません。
それ以外でも、「自民党の裏金議員よりもマシ」「他党との交渉力を考えるとスキャンダルがあっても党のために残したほうがいい」「失った信頼を取り返すために『絶対に政策を実現させなければ』と意欲が増すのではないか」「報道のタイミングに『玉木潰し』の陰謀を感じる」などの多様な意見があがっていますし、それぞれ賛否があるのでしょう。 ■騒動後に求められる「能力と覚悟」 ただ、トータルで見ると今回は「仕事と不倫は別で考えるべき」という人のほうが声をあげやすいムードが感じられました。もしかしたらその背景には、衆議院議員選挙の結果を受けて指摘された自由民主党や立憲民主党への不信があるのかもしれません。