<テレ東・冨田有紀アナ>初海外出張で残った“モヤモヤ” 「技術を高めることに貪欲でいたい」の思い、より強く 湯船で原稿読みの練習も
「できたことと言ったら、英語が他の方よりは少し話せたので、通訳くらい。それ以外、アナウンサーとして何ができたかって考えると、特になくて。自分の中ではモヤモヤとしたものが残ってしまったのです。日本に帰ってきたときに、入社4年目、『ウイニング競馬』も2周目に入るのに『これではまずいぞ』と思い、自分の中で仕事との向き合い方が変わりました」
そこで冨田アナは「一回、基本に立ち返って、ていねいに押さえ直していこう」と考えるように。
「今、毎週木曜にBSテレ東の『NIKKEI NEWS NEXT』に出させてもらっているのですが、その週にもらった原稿を持ち帰って、湯船の中で練習しています。番組で一度、読んだ原稿を3周するまでは湯船から出ないです。原稿を読むというアナウンサーとしての基礎基本のところともう一回丁寧に向き合っています。最初から完璧にできる方なら、必要ないことかもしれません。ただ、私の場合は原稿読みが決してうまいとは思わないので、『技術を高める』という意味で。あとは自分から声を出すだけではなく、他局の競馬中継などジャンルを問わず地上波に限らず見て、こういう言い方をすると、こういう聞こえ方、伝わり方をするんだっていうことを日々学んでいます」
◇積極性を見せることができなかった学生時代の後悔を糧に
そんな冨田アナは「自分の仕事についてあれこれ考える時間が好き」で、「何月までにこれをできるようにしたいとか、何歳でこれをやりたいとか」計画を立てることも。
「『ウイニング競馬』をこの先、いつまで担当するかは、自分では分からないのです。しかし、この場所は、自分で頑張ろうと思えば限りなく学べるので、続けられるだけ続けたい思いはあります。それというのも高校、大学と部活動に入っていて、ダンスもやっていたのですが、どうしてもガンガンいけなくて、決して手を抜いていたわけではなかったのですが、積極性を見せることができなかったという後悔があります。アナウンサーになることはできましたが、それは運と周りの方に恵まれていた結果だと強く感じています。何か一つ、自分で後悔がないくらいまで頑張ってみたいという思いもあるので、この『ウイニング競馬』をやり切りたいなって」