M-1準優勝バッテリィズ、エースを支える「寺家」は一体何者?
■ 一体何者? まだまだ謎多き寺家
審査員の礼二(中川家)も「分かりやすいアホ(エース)とちょっとインテリに見える(寺家)、すべてが整っていた」と言い、クレバーな印象を残した寺家だが、過去インタビューでは「実は僕もめっちゃアホなんです」と明かす一幕も。「ただ、エースがアドリブで言ったことを僕も同じように分からんかったら、コンビとして終わりじゃないですか。『僕も分かりません』って言ったらその場の笑いは起きるかもしれないけど、長い目で見たらコンビとして絶対に良くない。自分のアホを押さえないといけないんで、ちゃんと努力してます。ほんまはやりたくない時事とか勉強しています(笑)」。 M-1後には芸人からの感想も多々。ニューヨークは自身のラジオで「エースくんの隣の寺家くん?あいつはくせ者か?」とすかさず着目。「改めてネタをみたけど、あいつ多分めっちゃ変だぞ。顔と格好・・・最終決戦であんな佇まいのやついる?あいつに一番目いってたもん」「寺家がこわすぎてネタが半分入ってこないまである」「あいつとエースくんが切磋琢磨してると思えへん・・・」と、謎多き寺家に興味を示していた。 ちなみに寺家は、写真撮影では一貫してポーカーフェイス。理由は「自分の笑ってる顔みたら自分で腹立ってくるから笑わんようにしてる」。インタビューの際も「怒ってないんです・・・」と言いながら一定の表情をキープしていた。
所属する大阪の「よしもと漫才劇場」公式YouTubeで、エースが「寺家の褒める点」について挙げたのは「いろんな社員さんと喋ってくれる。外交してくれてありがとう!」。『M-1』の際も芸人よりも黒スーツの社員と喋っていたと明かされている。 また野球歴も長く、2019年にはエースとともに大阪よしもと芸人らによる草野球チーム「上方ホンキッキーズ」を設立(エースが投手、寺家が捕手)。『M-1』後の彼らのYouTubeでは同大会の振りかえり動画などは出さず、野球にいそしむ姿をアップし続けている。 博多大吉(博多華丸・大吉)は決勝後のポッドキャストで、「(寺家は)宣材写真の感じもだし、ステージに出てきた瞬間も大丈夫!?ってなったんです。でもなんのなんの。聞き取りやすいし、寺家くんは声が良いね。寺家くんがすごく落ち着いていて達者だったから、エースくんの落ち着きのなさが気にならないどころか、どんどん世界観を作っていく感じがね」と絶賛していた。 今回の2位という結果について寺家は「今回でちゃんと獲れるんや、ってなったんで。来年にむけてちょっと考えないとですね」と意気込む。バッテリィズは間違いなく、今回の大会で一番人気を勝ち取ったコンビだっただろう。