「たったこれだけで寝つきがよくなる!」睡眠の専門家に聞いた、“寝つきが悪い人”のための解決策
夕方以降は照明の明るさを控えめに
(これに効く!)寝つき 《スムーズに眠るために照明を切り替える》 ・夕方以降は暖色系の照明がおすすめ ・就寝直前は照明をさらに暗くする
眠る時間が近づくほどに照明の明るさもダウンさせて!
夕方になると太陽はオレンジ色に染まり、その夕陽を見ると私たちは自然と「そろそろ仕事は終わらせて、家に帰ってくつろぐ時間だ」という意識に変わります。 こうした理由から、部屋の照明も、夕方以降は夕陽のようなオレンジ色(暖色)に切り替えるとよいでしょう。さらに就寝2時間前には、照明の明るさを夕食時の半分程度にします。30ルクス程度の暗めの照明にすると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が高まっていきます。 メラトニンは、体温、血圧、脈拍を下げて心身をリラックスさせ、入眠しやすくなるよう体をコントロールします。メラトニンの分泌は起床の15~16時間後からはじまり、目から入る光の量が少なくなるほど、分泌量が増えます。入浴時は、脱衣所の明かりがあれば、浴室の照明はつけなくてもいいほどです。 LED照明などを使って、朝晩で光の色を変えるといった工夫をしてみてください。 【POINT】 ・夕方以降は部屋のライトを暖色系にスイッチする ・脱衣所の明かりがあれば浴室の照明はOFFでいい ・眠る2時間前からは部屋の明るさを夕食時の半分以下に
〈プロフィール〉三橋 美穂(みはし・みほ)
睡眠の専門家としてキャリア25年、累計900回以上の講演・セミナー・研修の講師を務める快眠セラピスト・睡眠環境プランナー。 寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでに1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、とくに枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うかわかるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディネートなども手がける。 主な著書に『眠トレ! ぐっすり眠ってすっきり目覚める66の新習慣』(三笠書房)ほか多数。日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)は100万部を突破。 わかりやすく実践的なアドバイスには定評があり、NHK「あさイチ」TBS「ひるおび!」日本テレビ「ヒルナンデス!」など、テレビ番組にも出演多数。