服部樹咲×吉田栄作インタビュー『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』愛さずにはいられない父娘が織りなす温かな関係
雑音を排して夢に進め
ーー本編では雑音とかを防ぐために史織がヘッドホンをしますよね。他人から言われる雑音が気になって動けないこともあると思いますが、そういうとき、お二人はどう解決していますか? 吉田 サーフィンが趣味なので、海に行って潮風と海水の中に身を入れることによって、都会の邪気みたいなものを消してますね。あと地元が神奈川県なので、自然のあるところでマイナスイオンを感じたりして浄化してます。 でも東京にいて、こういう業界にいたりするとね。できれば見たくない、聞きたくないことっていうのはある。そういうものも受け入れながら、どこでリリースするかが大事かな、なんて思います。 ーー服部さんはいかがですか? 服部 マインドリセット的な意味でいうと私はバレエです。日常生活で体調悪いなとか気分上がらないなとかいうとき、大体バレエをやってない期間だったりします。バレエをやっていると気持ちも健康だし、テンションも高いし、健康的な自分でいられるんです。 バレエでバランスするときもターンするときも、常に自分と戦っています。うまくいったときは嬉しくて、自己肯定感も上がります。心を落ち着かせるためにも、バレエはずっと続けていきたいなって思っています。 ーーお二人とも体を動かすんですね。 服部 そうですね。 吉田 何かに集中して、無になる瞬間があると余計なことを考えなくていい。 ーーこれから今作を観る皆さんにメッセージをお願いします。 服部 映画では、史織のやりたいことへ真っ直ぐ突き進む姿によって、みんな心が変わっていくという描写があります。皆さんそれぞれ悩みを抱えていると思います。私も史織と似たような壁にぶつかったことがありました。 今まで、夢だけを見て進むということを大事にしてきたので、みなさんも夢を諦めないでほしいです。観た人が一歩前に進める、背中をしてくれるような映画になっていることを祈っています。 吉田 なってます!だね。 服部 そうですね(笑)。そういう映画になっていますので、いろんな方に見ていただきたいです。特に私と同世代の夢を追いかける方に見ていただきたいです! ーー吉田さんお願いします。 吉田 そういうことですよ。 服部 (笑)。 吉田 まず史織世代の人たちは、夢を追いかけることの大切さとか友達の大切さとか、そういうものを噛み締めてほしいな。 あとこの映画は家族の成長の物語でもある。やっぱり子どもの幸せを願うのが親じゃないですか? 劇中では反対したりもするんだけど、結果的にはね‥‥子どもの夢を応援するっていうのが親の役割だと思うんで。子どもを持つ親世代の人たちにも見ていただきたい。 史織のお姉ちゃんの布美も社会の厳しさと戦っているんで、布美ちゃん世代の人たちも見てほしいですし。色んな世代の人たちが楽しめる映画になってます!
取材・文/小倉靖史