元つばきファクトリー 岸本ゆめのが語る、卒業とソロ活動への想い「やっぱり軸は歌がいい」
昨年11月につばきファクトリー、ハロー!プロジェクトを卒業した岸本ゆめの。4月1日の誕生日に『BLUEMOON BLUES』をリリースしソロ活動を本格的にスタートした彼女に、卒業を決めたときのことやひとりで歌を届けることへの思い、また6月8日に開催される初めてのソロライブについて話を聞いた。 【写真】ソロアーティストとして歩みだした岸本ゆめの撮りおろしカット【10点】 ──ソロで活動が本格的にスタートして、今の心境はいかがですか? 岸本 楽しいですね。今は作っていただいた曲をレコーディングしていくことが多いんですけど、スピーディにたくさんの曲を進行していて、ライブに向けて自分でも曲を作ってみたりして、とにかくたくさん新曲に触れているところです。 ──楽曲はスタッフのみなさんとお話しながら作っていらっしゃるんですか? 岸本 そうですね。最初に出した『BLUEMOON BLUES』は自分から原案を送らせていただきましたし、2曲目の『ユーアーアイ』はアカシックの奥脇(達也)さんと理姫さんに作っていただいたんですけど、Zoomで近況を話して私というものを曲に取り入れていただいていて、そういうことは今までしたことがなかったのですごく新鮮で楽しいです。 グループから一人で音楽をやっていきたいと思った理由はいっぱいあるんですけど、その1つに「自分だからこそ歌える歌を歌いたい」という思いが大きくあって、今みたいな作り方のほうが曲にも自分が濃く出てくると思うので嬉しいなとも思います。 ──改めてつばきファクトリー卒業のことについても伺いたいのですが、卒業を決断したときの心境は覚えていますか? 岸本 もともとソロで歌っていきたいという気持ちはあったけど、グループで活動していてそのタイミングは今じゃないなとずっと思っていたんです。 でも2022年に肺血栓塞栓症で活動を休止して入院していたときに、自分がいないつばきファクトリーのライブを観て「わ、カッコいい」と素直に思ったんですよね。だから「もう自分がいなくてもいいか」と。それは悲観的な考えじゃなくて、カッコよすぎるから私は一人の道に進ませてもらおうという気持ちでした。だから退院して今後の活動再開タイミングを会社の方と話し合う場のときには、もう卒業の話もしていたと思います。 ──そもそも、岸本さんが歌いたいと思うようになったきっかけは何だったんでしょうか? 岸本 誰かに褒められていたわけじゃなかったんですけど、幼少期から歌うのが好きで、車の中やお風呂で大熱唱していました。ただ好きだったのが徐々に「これを人前でやりたい」と思うようになって、モーニング娘。を知って「ハロー!プロジェクトで歌いたい」と思うようになりました。自然な流れで、好きだったところから一生仕事として歌っていきたいと考えていくようになったのかなと思います。