元つばきファクトリー 岸本ゆめのが語る、卒業とソロ活動への想い「やっぱり軸は歌がいい」
アイドルというものをやりきれてよかった
──昨年11月に開催された卒業コンサートについてもお聞きしたいのですが、岸本さんと山岸理子さんのハロプロ研修生時代からの歴史を辿る印象的な内容でしたよね。 岸本 まず私には、卒業は別に悲しいものじゃないという考えがあって。もちろんコンサートを観ながら泣くことは多々あったんですけど(笑)、でもみんな前向きに巣立っていくだけなので、私もその気持ちであの場に立ちました。あとは卒業の前に2ヶ月ほど活動を休んでしまったので、アイドルというものをやりきれてよかったというのはすごく思っています。 ──達成感が大きかったんですね。 岸本 今回、私がハロー!プロジェクトに入ったときからレコーディングのディレクションをしてくださっていた山尾正人さんが「2人のハロー!プロジェクト人生を出すために」といろいろ考えてくださったライブだったんです。 私がお休みをしていて参加していないシングル曲にもパートを振って参加させてくれたり、ハロプロ研修生時代からグループを結成してのインディーズ時代、メジャーデビューから最近まで、アイドル人生のすべてをライブに詰め込んだ、愛を込めて考えてくださったものだったので、そこで締めくくれたなという感じがしました。 ──あのとき披露したBerryz工房さんの楽曲は岸本さんが選んだんですか? 岸本 そうです!メドレーは候補を5、6曲くらい出してその中からバランスを見て選んでもらって、ソロで歌った曲は確定で送りましたね。河西(結心)と福田(真琳)と『サヨナラ激しき恋』を歌ったんですけど、あれ、カッコよかったですよね!? 正直、あの日は喉がすごく不調だったので、ユニゾンをセーブしていたんですよ。『サヨナラ激しき恋』も自分のソロ前のユニゾンは2人に任せる状況でやっていたんです。でもあの2人だから任せられたというのはすごくありました。リハーサルでは2人とも怒られたりしていたんですけど、河西と福田にこの曲を歌ってもらえてよかったし、これからのつばきを引っ張っていく人たちだと改めて思いました。 きっと会場で知らない方もいる曲選だったと思うんですけど、知らない方にBerryz工房さんの曲を知ってもらえたと思ったらラッキーだと思います。ベリヲタとして(笑)! ──最高の選曲でした! 卒業ライブを終えて、ソロへの準備は休まずにスタートしたんですか? 岸本 いや、結構ダラダラしていたと思いますね(笑)。11月12月は何かしていた記憶が特にないくらい。1月にYU-M加入を発表して、社長の山田さんから入社祝い&誕生日プレゼントとしてギターを買っていただきレッスンを始めたので、動き出したのは今年に入ってからです。 (取材・文/東海林その子)
東海林 その子