「命を削りながら」相撲を取ってきた貴景勝、引退後に花道で見せた“激変”姿にファン思わず「安心」の理由
11月10日に、福岡国際センターで始まった大相撲九州場所。照ノ富士が2場所連続休場のため、またも横綱不在となる。照ノ富士は、これで横綱在位20場所で、12度めの休場となった。 【画像あり】「かっこいい」という声も…やせた姿の貴景勝 こうした暗い話題が先行するなか、優勝争いは若き2大関が中心となりそうだ。出世が早すぎるため、まだ大銀杏の結えない大の里。180kg近い体重で、押しのパワーが抜けている琴櫻。ともにまだ24歳と26歳だけに、優勝争いだけでなく、次へのステップにつながる場所として期待されている。 だが土俵を離れたところで、優勝候補たちに勝るとも劣らない話題を集めている元力士がいる。先場所をもって引退した、元大関の貴景勝だ。幕内最高優勝を4度記録した人気力士だった。 貴景勝は引退後、湊川親方を襲名。親方に就任すると、協会の仕事としてまず就くのが警備の仕事だ。湊川親方も同じく、福岡国際センターの花道で警備に当たっている。その姿が偶然、テレビに映し出されると、Xでは一躍、話題に上ったのだ。引退からまだ2カ月しか経っていないのに、顔の肉がかなり落ち、表情も柔らかい“激変”姿を見せたからだ。 《なんかかっこいいも思ったら痩せたからか。》 《元貴景勝の湊川親方が痩せたと話題に。確かに現役の時よりも小さくなった気が。あんなに短期間で痩せられるものなんだろうか。》 《貴景勝。痩せたなとは思ったけど、引退相撲の前なのにダイエット始めたのかな?》 一方で長年、大相撲を担当してきたスポーツ紙記者は「ホッとしています」と胸をなでおろした。 「日本相撲協会が、9月8日から始まる秋場所を前に、関取衆の最新の平均身長と平均体重を発表しています。それによれば、幕内力士の平均身長は184.8cm、平均体重は161.8kgでした。 引退する前の貴景勝は、身長は平均を10cm近く下回る175cmしかなかったのに、体重は165kgと平均をオーバーしていたんです。要するに、無理に体重を増やして“太りすぎ”だったわけです。 その“無理”は、取り組みにも如実に表れていました。体重160kgの男が正面からぶつかり、激しく動き回るわけですから、取組後は心拍数が急激に上がります。花道を引きあげてくる力士の息遣いは激しいものです。しかし貴景勝の場合は、それこそ尋常ではありませんでした。とにかく激しく息を吸って、激しく掃き出すの繰り返しです。過呼吸で、ぶっ倒れるんじゃないかと何度も心配したほどでした。 それにはさまざまな理由がありますが、いちばんは体重過多でしょう。ある親方など『貴景勝は命を削りながら相撲を取っている』と言っていたほどです。今回、やせたことで我々を含め、安心した関係者は多いはずです」 体重過多はファンにも知れわたっていたようで、《貴景勝痩せたね~ 今まで一生懸命重くして来たんだろうなあ》《勝つためにどんだけ無理して食べていたことかと思うと、引退は残念でしたが、体の負担は軽くなるだろうと安心します》と、身体を気遣う投稿も多かった。 引退して以降は、「削った命」を取り戻すべく、無理のない生活を送ってほしいものだ。