VWとリビアン、共同出資会社が始動 開発技術は2026年発売の車両に搭載
独フォルクスワーゲン(VW)と米新興電気自動車(EV)メーカー、リビアン・オートモーティブは、共同出資会社が13日に事業を始めたと発表した。VWの車両プラットフォームとリビアンのE/E(電気/電子)アーキテクチャー、ソフトウエア技術を組み合わせ、車両基盤技術を開発。2026年前半にも発売する車両に用いる予定だ。 両社は6月に提携と共同出資会社の設立を発表。VWはリビアンと新会社「リビアンアンドVWグループテクノロジー」に最大58億㌦(約9千億円)を出資する予定で、うち10億㌦(約1500億円)をすでに投じている。 開発するE/Eアーキテクチャーは、コストや開発期間を抑えつつ、さまざまな市場に幅広い価格帯での展開を目指す。高度な自動運転機能や無線通信によるソフト更新にも対応し、26年に発売予定のリビアン「R2」や、27年にはVWの新型車にも技術が使われるという。 VWはソフトウエア子会社での車載基幹ソフトの開発遅れで、新型車の投入が遅れている。リビアンの知見を取り入れ、EVで反転攻勢を図りたい考えだ。