【箱根駅伝】立大63年ぶりシードへ前進 57年ぶり往路10位以内の8位で 5区山本羅生が好走
<第101回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間107・5キロ) 立大が57年ぶりに往路で10位以内に入り、63年ぶりのシード権獲得に向けて大きく前進した。12位でタスキを受けた5区の山本羅生(4年)が区間5位と好走。順位を4つ上げ、8位で芦ノ湖にたどりついた。「この1年はケガや体調不良があったが、最後は恩返しがしたい」と話していた通りの結果となった。 昨年も5区を走った山本は今春に仙骨(骨盤の一部)を骨折。復帰後もなかなか調子が上がらず、一時は陸上を辞めようと考えたほど追い詰められた。しかし、箱根予選会1位、全日本7位と健闘する仲間の姿を見て奮起。11月下旬に約4カ月ぶりにレースに復帰すると、「4年間で一番いい」という状態にまで持ってきた。 最後の最後に山本をエントリー枠にいれた高林祐介監督は「他の選手も完璧だったので迷ったけど、しっかり応えてくれた」と話した。山本以外も、歴史的なハイペースの2区で7位に食い込んだ馬場賢人(3年)らが粘りの走りを見せるなど、3年連続の出場で確実に地力をつけてきた。 今春に就任した高林監督は「8位は相当いい順位。今日は100点をあげたい。復路は主将の安藤(圭佑=4年、9区予定)もいるし、シード圏内を決定づける走りをしてもらいたい」と期待した。63年ぶりの歓喜は目の前だ。