「有休」を"メンタル回復"のために使うのはアリorナシ? 仕事や育児・介護で燃え尽きないコツを米医師がレクチャー
私たちは皆、程度の差こそあれ、日常生活の中でたびたびストレスに対処している。とはいえ、極度の疲労感を感じれば上手く対処できないこともあるだろうし、それは決して無視すべき話ではない。 【写真】「ちょっと疲れた」「パートナーと喧嘩」「仕事がイヤ」で行ってもOK!誤解しがちな"カウンセリング"についてプロが解説 打ちのめされたり、バケツの中に溜まったものが溢れかえりそうになったり、どうにか息をしているだけの生活に感じたり、言葉では言い表せないようなストレスレベルになったと思ったら、一旦メンタルリセットを行うべき。 日々の責任や、一向に終わらない“やることリスト”から逃れて、メンタルヘルスに専念する1日を設けるのが賢明かもしれない。仕事で疲れ切ってしまった時には、メンタルヘルスを重視する目的で有給休暇を取得できるが、それをご丁寧に説明してくれる会社は少ない。ゆえに、あなたは自分の心の健康を優先させた休暇をどのように、いつ取ればいいのか悩んでいるかもしれない。でもご安心を。メンタルヘルスデーが心だけでなく体の健康にとっても非常にメリットがあることや、すぐにでも休みを取った方がいいサインについて、専門家が教えてくれた。
メンタルヘルスデーとは?
メンタルヘルスデーとは、心の健康にフォーカスする目的で、仕事や学校、その他義務など、いつもあなたが背負っている"責任"から休みを取る日のことだと、NYプレスビテリアン病院/コロンビア大学アービングメディカルセンターの精神科医エイドリアン・ジャック・アンブローズ医師は説明する。 「体調不良で休みを取るのと同じで、メンタルヘルスデーはしっかりと休みを取ることでリセットし、心理的感情的ニーズに注意を向ける前向きなチャンスなのです」。 ストレスや不安、その他メンタルヘルス関連で心配なことにしっかりと向き合うこと、それに対処することで前向きになれたり、今以上に健康を中心に考えたアプローチができたり、メリットは山ほどある。生きていく上では、適切なタイミングでエネルギー補給をして、燃え尽き症候群にならないための"上手な休みかた"を身につけることも大切だ。 中には、メンタルヘルスのための休暇を取るという考え方を福利厚生の中に組み込んでいる企業もあるとニューヨーク州の心療内科クリニックBeing Healthの共同設立者で医療責任者のアリー・シャーマ医師は言う。「あなたの会社がそうでないなら、会社に頼るのではなく、あなた自身が工夫して、休暇を取る許可を自分に与えなくてはなりません」とアンブローズ医師。