【日本ハム】柳川大晟が先発転向直訴「また一からの挑戦」師匠・金子コーチと新球種着手
日本ハム柳川大晟投手(21)と福島蓮投手(21)が28日、北海道・北広島にある球団事務所で契約更改交渉に臨み、ともに1060万円増の1600万円でサインした。クローザーとしても活躍した柳川は球団に先発転向を直訴。前向きな返答をもらい、今オフは投球の幅を広げるべく新球種に挑戦することを明かした。福島は来季の目標に開幕ローテと掲げ、ライバルとなる柳川に負けない飛躍を誓った。(金額は推定) ◇ ◇ ◇ 大幅増の契約更改を終えた柳川は素直な思いを明かした。「来年は先発したいって伝えさせていただきました」。今季は主に中継ぎとして21試合に登板。1勝3敗1ホールド8セーブと結果を残したが、1軍デビューは5月26日楽天戦の先発マウンド。3回3安打3失点で初黒星を喫したが先発への思いを強くした。 柳川 その時は自分のピッチングが全然できなくて、悔いが残った。春に2カ月ぐらい(2軍でも先発調整を)やって、その時に手応えもあった。もうちょっとやったら、絶対に抑えられるなって思ったので。 7月中旬から約2カ月間、救援陣の一員としてフル稼働した。中継ぎ投手の大変さ、やりがいも感じ、プロで通用する自信も得た中で、自分の中にある「まだ21歳と若いので、中継ぎ一本に絞るには早い」という考えは消えなかった。 球団からは「前向きに、みたいな感じです」と自身の思いを理解してもらった。あとは先発で勝負できる準備をするだけ。「さすがに3球種だったらきつい」と直球、フォーク、カットボールに続く球種として「チェンジアップを練習しています」と話した。 もちろん師匠はチェンジアップの名手だった金子2軍投手コーチだ。「金子さんみたいな“抜く”遅い真っすぐの感じです」と今秋から取り組み始め、ブルペンでは「全然使えるな」と手応えも得ている。来季の目標は「また一からの挑戦」と覚悟を決めた先発で「5勝」。25年は先発柳川でブレークする。【木下大輔】