伊フェラーリ、第3四半期は7%増益 通期見通し維持
Giulio Piovaccari [ミラノ 5日 ロイター] - イタリアの高級車メーカー、フェラーリが5日発表した第3・四半期決算は、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が前年同期比7%増の6億3800万ユーロ(6億9600万ドル)となり、ロイターがまとめたアナリスト予想平均とほぼ一致した。 同社は夏にかけて新たな統合基幹業務システム(ERP)を導入した。これに伴い、第3・四半期の出荷台数は前年同期比2%減の3383台となった。中国での出荷台数は同29%減少した。 アントニオ・ピッカ・ピコン最高財務責任者(CFO)によると、システム移行のために数週間、生産と納車を中止せざるを得なくなった。 ベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)はアナリストらに対して「(第3・四半期の)販売台数と売上構成は新しいERPへの移行を促進するわが社の決定を反映している。ERPの移行は完了したので、第4・四半期に影響はない」と述べた。 一方で、より豊富なモデルのラインアップと顧客のニーズに合わせてカスタマイズするパーソナライゼーション需要の増加が利益の伸びを支えた。 同社は8月に発表した通期業績見通しを維持。EBITDAは少なくとも25億ユーロと予想している。