「風の丘」で眠る何千台ものクルマたち 家族経営の巨大ジャンクヤードで見つけた珍しい宝物 40選 後編
オールズモビル88(1960年)
オールズモビル88(1980年代後半からはエイティエイトに改名)は、実に50年間(1949~1999年)も生産されていたモデルである。そして、この1960年型が出荷されたとき、すでに第4世代に入っていた。これは廉価版のダイナミック88で、デチューンされた最高出力240psのロケットV8を搭載していたことになる。 側面にはプライマーの跡が残っている。これは、かつて誰かがサビを防ごうと気にかけていたことを示している。
シボレー・ベルエア(1965年)
この1965年型シボレーは、何十年も動かされていないが、完全に沈黙しているわけではない。我々が取材している間、裂けたヘッドライニングが風に揺れて、かなりの騒ぎを起こしていた。ここがウィンディヒル(風の丘)とは呼ばれる理由がよく分かる。 このベルエアの4ドア・セダンは27万1000台ほど販売され、その大半は8気筒エンジンを搭載していた。
フォード(1951年)
この1951年型フォードはヤードの入口に停めてあった。ルーフに書かれた新しい文字から判断すると、持ち込まれたのはつい最近のことだろう。おそらく1970年代から走っていないと思われるが、オリジナルのV8エンジンとオーバードライブ・トランスミッションが残されている。
キャデラック(1957年)
この1957年型キャデラックの4ドア・ハードトップは、心臓と魂が引き抜かれている。失われた6.0L V8は、かつて0-97km/h加速10.6秒、理論上の最高速度は190km/hを誇った。もちろん、平均4.3km/lと謳われる燃費に近づけるためには、もっと穏やかに扱いたいところだが……。 ■最後に 何か欲しい部品があったら、ウィンディヒル・オートパーツに電話をしてほしい。インターネットで「Windy Hill Auto Parts」と検索すれば、このヤードのウェブサイトがヒットするだろう。海外への発送は難しいかもしれないが(要確認)、少なくとも米国48州には発送してくれる。このヤードにはまだまだ掘り出し物がたくさんあったので、機会があれば(そしてご要望があれば)再び特集記事をお届けしたい。 原文:Will Shiers
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)