ブラー

　ブラーのベーシスト、アレックス・ジェームスはコロナ禍でのロックダウン中に仕事が無くなりほぼ破産の状態に追い込まれていたという。英コッツウォルズにある自身の農場でビッグ・フェスティバルを開催しているアレックスだが、パンデミックの間は音楽イベントの開催やバンド活動もできず金銭的な問題に直面、俳優キース・アレン、現代美術家デミアン・ハーストと共に結成したバンド「ファット・レス」による1998年リリースのサッカーイングランド代表応援歌「ヴィンダルー」の印税に救われたそうだ。 【写真】サッカー英代表に感謝　ギリギリ食いつないだブラーのアレックス・ジェームス 　アレックスはガーディアン紙に「大変だったね。ロックダウンにやられてしまった。ローンも組めず、半年間給料なしさ。バンドのプロダクションのリハーサルのためにお金が必要なのに、払うことができなかった」などと振り返った。 　そこでアレックスは夏のサッカーシーズン到来まで義理の母からお金を借りて凌いだそうだ。「サッカーに関する記録を持っていることはクリスマスの記録とちょっと似ているんだ。2年毎にサッカー代表の試合があって、イングランドが良い成績を収めて準々決勝に行くとそれが効いてくる。準決勝に進むとそれが一気に加速する。それが実現して、素晴らしい一日だったね。僕はランチを一年中食べていなかったから」とワールドカップとユーロ（欧州選手権）に助けられていることを告白した。「リンゴ１個とかさ。だから家族全員で（高級レストランの）スコットに行った。史上最高のランチの一つだったね」とイングランド代表さまさまだった。 　更にアレックスはかつてのライバルバンド、オアシスの再結成ツアーについて、ギャラガー兄弟が確執を過去のものとしたことが素直に嬉しいとし、昨年のブラーの再結成まで待ってくれて最高と冗談めかしていた。オアシスは2025年にイギリス、アイルランド、北米での再結成ツアーが決定している。オープニングアクトにも注目が集まる中、リアム・ギャラガーはブラーの名前も口にしていた。 　ブラーは今年4月に「コーチェラ・フェスティバル」に出演。この時、メンバーのデーモン・アルバーンが「明晰さと真実をもって言うけど、これが多分僕らの最後のライブだ」とコメントし、ライブ活動を終了させたことを示唆していた。 （BANG Media International／よろず～ニュース）