「保健室の先生」は「養護教諭」と呼ばれるそうですが、具体的にどのような道のりで就職するのでしょうか?
養護教諭の職に就くためには、どのような学びが必要で、どのような試験を受けるのか、そしてその後のキャリアパスや年収についても気になる方もいらっしゃるでしょう。 本記事では、養護教諭になるための道のりを解説し、実際にどれくらいの収入を得られるのかも紹介します。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
養護教諭になるまでの道のり
養護教諭は、学校で生徒の健康や安全を守る大切な役割を担っています。ここでは、養護教諭になるまでの道のりを紹介します。 ■養護教諭養成課程のある学校に進学する 養護教諭になるためには、まず養護教諭養成課程を有する大学や短期大学に進学しなければなりません。学校では、教育学、心理学、看護学、保健学など、養護教諭として必要な多岐にわたる知識や技術を学びます。 ■養護教諭免許状を取得する 養護教諭として働くためには、養護教諭免許状を取得する必要があります。養成課程を修了し、所定の単位を修得すると、免許状を取得する資格を得られます。 その後、各都道府県の教育委員会に免許状の授与申請を行えば、正式に教員免許の取得が可能です。免許状には一種、二種といった種類がありますが、職務上の違いは少なく、通常は一種免許状の取得を目指すことが推奨されています。 ■教員採用試験を受験して合格する 公立学校で養護教諭として働くためには、各都道府県や政令指定都市が実施する教員採用試験に合格する必要があります。私立学校に勤務する場合も、各学校の採用試験を通過しなければなりません。筆記試験や面接が行われ、養護教諭としての適性が問われます。 また、私立学校では独自の採用試験や適性検査を実施するケースもあるため、私学を目指す場合は事前に受ける学校の情報をチェックしておくことが大切です。
【教育課程別】養護教諭の平均賃金
ここでは、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「Job tag」の情報をもとに、教育課程別の養護教諭の平均賃金を紹介します。 なお、職業分類上、養護教諭は学校教員に含まれているため、今回は小学校教員・中学校教員・高等学校教員の平均年収を参照します。 ■小学校養護教諭の平均年収 表1の小学校養護教諭の年収は、年齢が上がるにつれて増加していきます。