うちの子がグレーゾーン?頭が真っ白に。就学前健診でわかった「ゆっくりだね」の意味【体験談】
子どもが「楽しく学校に行ける」。それだけは守りたい
息子は入学当初「小学校ってルールがたくさんある」とよく言っていました。 たとえば、ランドセルは教室の後ろに置いて、教科書は引き出しにしまう、授業中ノートは教科書の右側に置くなど。息子なりに、 集団行動に一生懸命慣れようとしていたんだと思います。 息子が 「学校に楽しく行く」ことだけは絶対に守りたい。そのためにどうすればいいか、先生とずっと相談していました。 うちの子は多動傾向が強く、じっと座っていることができません。 ですが先生 は「動いちゃだめ」と押さえつけるのではなく、息子をプリント回収係にして授業中に立っても自然に見えるようにするなど、クラスの中でやっていける工夫をしてくださいました。 ほかにも、引き出しの中のものを見つけることが難しいため、隣の空き机に荷物を広げて置けるようにしたり、ノートを取るのに時間がかかるため、黒板を撮影したタブレットを机に置いてくださったり。本当にありがたかったです。 私には「先生を敵に回したらおしまい」という気持ちがありました。 先生の立場からすると、1クラス30人全員を見なくてはいけないのに、うちの子がほかの子と違うから、よりしっかり見なくてはならない。 だから、先生の困りごとと自分の子どもの困りごとの両方を解決しなくてはいけないと思いました。 最初のうちは、「学校でもっと何とかしてほしい」と思うことも正直ありました。 でも、先生に「この保護者は要求ばかりで話がわからない」と思われたら、子どもについて何も言ってもらえなくなる。 だから先生に「困っていることは何でも言ってください」「私ができることは何でもします」と繰り返し伝えていました。 息子は基本的に楽しそうに通学していましたが、運動会の前後はかなり荒れてしまいました。炎天下の集団行動がつらかったようです。 ストレスで、着慣れたTシャツもチクチクしていやだと言い出し、先生はその様子も逐一共有してくださいました。 今では息子も、ストレスをある程度自覚できるようになり、事前に着心地のよいものを自分で選べるようになったのは、大きな成長だなと感じます。