北朝鮮の洪水被害地で復興住宅竣工、金正恩氏「設計から数か月での工事は奇跡」と自画自賛
【ソウル=小池和樹】朝鮮中央通信は22日、7月に大雨による洪水被害が出た北朝鮮北西部・平安北道(ピョンアンプクト)で21日、被災者向け住宅の竣工式が行われたと報じた。住宅は数千世帯分といい、竣工式で演説を行った金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働総書記は、「設計から数か月で工事を成し遂げたことは奇跡だ」と自賛した。
韓国メディアによれば、洪水の死者は1000人超という。正恩氏は演説で、「我々の社会主義がどんな難関も克服し、前進していることを示す契機となる」と述べた。
ただ、洪水被害については「災害防止機関が粗末だったことに加え、無責任と無警戒が合わさって起きた人災だった」とし、自身も反省するとした。復興事業も「一部の非科学的な態度」により、計画通りに進まなかったと批判した。