「好きこそ物の上手」少人数ながら全国出場 囲碁・将棋で活躍の高校生たち「好きなまま続けられたら」
「全国大会出場」の垂れ幕が校舎に掲げられている。西舞鶴高(京都府舞鶴市)の囲碁・将棋部は、府北部では珍しい囲碁と将棋の部活動。経験の有無に関係なく、自由な活動が特徴だが、府大会ベスト8や全国大会出場など、部員の活躍が目立つ。 部員は囲碁1人、将棋4人の計5人。(男子4人、女子1人)。それぞれ塾通いなどとの両立で活動に励む。将棋の4人は、部員同士で対局をしたり、外部の将棋の先生を月に1、2回ほど招き、指導対局を行っている。囲碁の1人は大会出場に全力を尽くす。 囲碁の上林澪さん(16)=2年=は、小学1年生で始めた。今年夏には、東京都と岐阜県で開催された二つの全国大会に出場した。各地で行われる大会は「たくさんの県の囲碁をしている人と反省や検討で交流ができる」と、楽しみを話す。「来年も全国大会出場を目指して、次はさらに良い結果を残せるように頑張りたいです」と意気込む。 将棋の足立光希さん(16)=1年=は8歳のころに友達とした将棋で負けたことが悔しくて興味をもった。「自分で考えて一から指し手や局面を組み立て、自分が考えた通りにできると楽しい」と魅力を話す。部員で1年生は1人だが「好きな将棋を好きなままで続けられたらいいな」と励む。 顧問の倉橋嘉信教諭(70)は「『好きこそ物の上手なれ』だと思う。だから部員たちは強い」と、それぞれが実力を発揮できるよう、見守っている。