魂の144球に「エース誕生」!早稲田実・和泉監督も絶賛の2年生左腕がサヨナラ勝ちに貢献!【24年・夏甲子園】
<第106回全国高校野球選手権大会:早稲田実1ー0鶴岡東>◇15日◇2回戦◇甲子園 【一覧】早稲田実業・夏のベンチ入りメンバー 早稲田実が延長タイブレークの末、鶴岡東をサヨナラで下して3回戦進出を決めた。 エース左腕・中村 心大投手(2年)が投打で勝利に貢献した。投げては10回144球を投げて完封勝利。マスクを被った山中 晴翔捕手(2年)も「今日はストレートが良かった。高めへのストレートが伸びていたので打ち取ることができた」と力のある直球を軸に気迫の投球を見せつけた。鶴岡東のエース・櫻井 椿稀投手(3年)も好投を続け、1点を争う緊迫した展開が続いたが、「相手も良い投手でしたので、負けるわけにはいかなかった」と、10回を投げ抜いた。足をつりながらベンチへ戻るほどの気迫に和泉 実監督も、「櫻井くんの投球に中村も触発された。以前までは4点、5点取られる事が多かったけどこの大会で成長している。ピンチもありながらよく腕を振ってくれた」とエースの好投を労っていた。 試合を決めたのは中村だった。10回裏一死満塁の場面で打席に立つと、「守備に助けられたのでこのイニングで決めるしかない」と初球を振り抜いた打球が右翼手の頭を越えた。和泉監督も「10回を投げ切って所で足をつってしまい、代打も考えたが本人もいけるということで『中村にかけよう』と思った。初球からいってくれて本当に頼もしいなと思いました」と話し、「エース誕生という感じがしました」と手放しだった。 粘る鶴岡東を破って3回戦進出を決めた。エースの中村は「次の試合も一戦必勝で、全員野球で勝ち抜きたいと思います」と意気込んでいた。