旧ビッグモーター街路樹枯死 器物損壊容疑、不起訴に 水戸地検土浦支部 茨城
茨城県つくば市で、中古車販売大手の旧「ビッグモーター」店舗前街路樹が枯れていた事件で、水戸地検土浦支部は30日、県警が容疑者不詳で書類送検した器物損壊容疑について不起訴処分とした。処分は同日付。処分の理由を明らかにしていない。 同県内の旧ビッグモーターを巡っては、同市とひたちなか市、阿見町の計3店舗前の県道や国道で街路樹が枯れたり、植栽がなくなったりしていた。県によると、昨年8月、同社本部の担当者が県庁を訪れ、3店舗で除草剤を散布していたと認め、謝罪したという。県は約690万円をかけ、土壌を入れ替えるなど原状回復の工事を実施。道路法に基づき、同社に工事費用の負担を命令し、同社は全額を納付した。 県は昨年8月、器物損壊容疑で県警捜査1課に被害届を提出。県警は土壌の成分調査や店舗関係者の聞き取りを行ったが、容疑者特定に至らなかった。
茨城新聞社