突然の失業も免れる。Udemyが考える生成AI時代に取り残されないスキルアップ術
スキルの賞味期限は2年。だからリスキリングが必要
──近年、リスキリングが大きな注目を集めていますが、なぜリスキリングが必要なのでしょうか? ホジソン氏:スキルの賞味期限はどんどん短くなっており、テクノロジー関連であれば2年と言われています。 つまり、何か新しいスキルを学んだとしても2年後にはかなりの部分が使えなくなってしまうのです。そのため、現代に生きる私たちは、これまでの時代より頻繁にリスキリングに取り組む必要があります。 ただし、特定のスキルを学んだことで別の関連するスキルが学びやすくなる面もあります。 新しいことを学ぶ場合でも、まったく知識のない状態からスタートするのではなく、今まで培ったスキルの一部を学習の助けとしながら新しいスキルを身につけられると思います。 ──学びのサポートのために、Udemyはどのような取り組みを行なっていますか? ホジソン氏:日本での取り組みとして、既存のグローバルのコンテンツをローカライズして提供しています。また、先に挙げた課題に向けて、目的別や階層別のスキルパックを作っています。 生成AIの登場で、学習者が必要なコンテンツを見つけやすくなったこともこの数年の大きな変化です。 たとえば、各講座につけるタグは、これまで人の目で内容を確認したうえで付与していたため、とても手間がかかっていました。生成AIによって詳細なタグを効率的に付けられるようになり、人力ではできなかった細かいタグ付けが可能になり、講座コンテンツの洗い出しが容易になりました。
明確な目標こそ学びの第一歩
──これからの時代に、個人の学習者が学び続ける心がまえを教えてください。 ホジソン氏:やはり好奇心が必要ですし、今までのやり方にこだわるのではなく、新しいやり方にあえてトライする気持ちも大切です。 しかし、学びで重要になるのは明確な目標です。「このスキルを学ぶことで、自分は何をしたいのか」という目標や目的を持つことが非常に大切。そしてそれは、自分の時間をよりよく使うことにもつながると思います。 Image: Udemy提供
酒井麻里子