突然の失業も免れる。Udemyが考える生成AI時代に取り残されないスキルアップ術
AIが仕事を奪うのではなく、AIを使えない人が置いていかれる
──そのような時代に、組織にはどんな変化が必要なのでしょうか? ホジソン氏:生成AIがこれまでの技術と違うのは、習得することでほかのテクノロジーも使いやすくできる点です。組織の中の業務の約3割が生成AIによって自動化されると言われています。 空いた時間を別の仕事に使うことが、これからの組織には求められています。 そのためには、働く人たちが皆、ある程度生成AIを使える状態にする必要があります。少し前まではAIが人間の仕事を奪うと考えられていましたが、実際にはAIを使える人間が、使えない人間を置き換えていくのです。
AI時代に求められるリーダーのスキルとは?
──時代の変化に適応するために、組織が取り組むべきことは何ですか? ホジソン氏:これまでの日本の一般的な会社組織は、スキルベースではありませんでした。たとえば人材の採用に関しても学歴などが重視され、スキルにはあまり着目されていなかったと思います。 今後、日本でもスキルがもっと重視されるべきだと考えています。会社組織がスキルベースで構築できると事業の効率は向上するはずです。 ──これからの時代に組織で生き残っていくために、働く人たちが身につけるべきスキルを教えてください。 ホジソン氏:スキルとは特定の業務や活動をできる能力を指しますが、やり方を頭でわかっていても、練習をしないと身につけることができません。 そして、業務に特化した技術的なスキルだけでなく、組織運営のためのスキルや対人関係のスキルなど、さまざまなものが必要です。それぞれを適切な形で身につけることで、ビジネスにも組織にも寄与できるようになるでしょう。 マルコム氏:組織ではスキル不足、エンゲージメント不足が大きな課題になっており、社員のエンゲージメントを増やせるリーダーシップが求められています。 リーダーに必要なスキルは、マネジメントやリーダーシップの基礎、DXにおけるリーダーの役割、さらには意志決定のためのEQ(心の知能指数)といったスキルなど多岐にわたります。Udemyでは、そのためのリーダー向けの研修コンテンツの拡充にも力を入れています。