かつての支援者やブレーンが証言…衆院選に立候補表明の河村名古屋市長『15年の功罪』有権者の判断は
■“不祥事続き”の「減税日本」の議員たち 元支援者「人を育てる気がない」
名古屋の街づくりをめぐって河村さんは「あおなみ線にSL」「久屋大通にトラを走らせる」「スカイツリーを超える『1000メートルタワー』」など、ユニークな公約を次々打ち出しましたが、実現に至らなかったものも多くありました。
その一因となったのが、出直し市議選で大量に当選し、市議会最大会派となった「減税日本」の議員たちが、不祥事などで数を減らしていったことです。
支援者だった宮永さんはこの「チルドレン」たちへの面倒見の悪さを見て、河村さんから心が離れていったと振り返ります。
元支援者の宮永さん: 「自分以外の仲間・グループ、それを作るっていう気がない。人を育てる気がない、覚悟がない、そういうところは言っても言っても聞かないからダメだね」 市役所全体を動かすトップから一転、1人の国会議員となることを目指す河村さん。国政で仲間づくりはできるのでしょうか。
■選挙のたびに“連携模索” 河村さん「木造化は国会で」
選挙のたびに小池東京都知事の「希望の党」や、嘉田滋賀県知事(当時)の「未来の党」、「日本維新の会」などと連携を模索し、今回は、政治団体「日本保守党」の共同代表に就任しました。
河村さん: 「日本保守党の言っとる、もう1回議員をボランティア化していこうと。それは日本保守党の百田、有本のこの2人しかおらんのです。名古屋城天守閣の木造化をどうしていくかというのは、もうすぐ文化庁に提出できるわけですよ。そうすると国会でやるほうが絶対に効果があるわけです、これは。まあちょっと待っとってちょうだいと」
みずからの持論を団体の公約に盛り込み、国のレベルで実現に近づけると意気込みます。 後教授: 「初めて名古屋市議会が緊張感を持った。それはやっぱり河村市政ができたことによるプラスの効果」 宮永さん: 「思うようにはできなかったと思うけれど、最低限のことはやってくれたと思います。減税は絶対に普通ではできないこと」 いまでは距離をおく2人も河村さんの「突破力」は評価しますが、有権者はどう判断するのでしょうか。