約1万3000銘柄への極めて幅広い分散投資 資産運用の柱を担う「全世界超分散株式ファンド」
アルカイヤ 当社では学術的に証明された考え方を運用に取り入れることによって、長期的にはインデックスを上回るリターンを実現することが可能だと考えています。「企業規模」の観点からは、規模が小さい企業には大きな成長余地があると想定され、株価の値上がり余地も大きいと期待されるとの考えから、世界の株式時価総額に応じた比率に比べて小型株のウエイトを高めます。また、「相対価格」の観点からは、企業の株式簿価に対して株価が割安と判断される銘柄ほど相対的に大きな値上がりが期待されると考え、バリュー株(割安株)のウエイトを高めます。
そして、「収益力」の高い企業の株価は、相対的に大きな値上がりが期待されるため、高収益株のウエイトを高めます。このような3つのポイントは学術研究で示され、多くの研究者が検証してデータの正しさが認められています。また、ファンド・マネージャーの裁量でポートフォリオを構築・調整するのではなく、ルールを決めてシステマティックに運用・管理を行うことで、運用に関するコストを低く抑えていることも当社の運用の特徴です。
――実際の運用成績は?
アルカイヤ 「全世界超分散株式ファンド」が主要投資対象とする投資信託証券と実質的に同様の運用戦略を用いるファンドの中で、最も長い運用実績があるファンドは、英ポンド建てで2011年9月から実績があります。2024年6月末までの約13年間の年率リターンは11.2%です。この同じ期間のポンド建ての「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」の年率リターンは12.5%なので、当戦略がやや負けています。
特に直近の数年間における、「マグニフィセント・セブン」と言われるような一部の大型テクノロジー株の特異な株価上昇が、戦略のパフォーマンスを相対的に押し下げる要因となっています。特定の大型株が大きく上がっている時であっても、当戦略は小型株を含む全世界の株式に幅広く分散投資するというスタンスを堅持しています。この戦略を貫くことが将来のパフォーマンスにはプラスになると信じているからです。