約1万3000銘柄への極めて幅広い分散投資 資産運用の柱を担う「全世界超分散株式ファンド」
たとえば、新NISAが始まって「全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」に連動するインデックスファンドが人気を集めていますが、「S&P500」は米国の大型株500銘柄であり、「全世界株式(オール・カントリー)」といっても時価総額の大きな2700銘柄程度(2024年7月末時点)となります。新たに設定した「全世界超分散株式ファンド」は、新興国を含む全世界約1万3000銘柄という、それらを大きく上回る銘柄に投資をしています。さらに、そのうち中小型株が30%程度を占めており、このファンド1本で大型株から中小型株までを併せ持ちする分散効果も期待できます。
投資期間を長くとると、大型株が優位な相場と中小型株が優位な相場の両方を経験することになります。しかし、全世界の約1万3000銘柄に徹底して広く分散投資していれば、いずれの環境にも対応していくことが期待できます。こうした考え方から、長期の資産形成において、持っていていただきたいファンドとして「全世界超分散株式ファンド」を設定するに至りました。
アルカイヤ 全世界の株式に幅広く分散投資するという運用は、運用商品として決して面白いものではありません。なぜなら、市場の先を読む優れたファンド・マネージャーが、次世代の成長産業を見極めて、そのリーダーになりうる企業を狙い撃ちで投資することで市場平均を大きく上回る成果をめざすというアクティブファンドの成功物語ではないからです。
私たちは、この戦略を『おかゆ』のようなものだと考えています。おかゆと梅干だけの食事は、どんな時でも、これだけを食べていれば命をつなぐことができるような、素朴で体に優しい存在です。ただ、時に飽きてしまいがちです。そうするとスパイシーなものにも手を伸ばしたくなるものですが、それでも、この戦略は、常食のようにずっと続けていただきたいと思っています。
――ファンドは、ただ単に広く分散投資するだけでなく「企業規模」「相対価格」「収益力」という3つの観点に着目することで、リターンの向上をめざすということですが?