賃金凍結+大韓航空との合併による雇用不安…職員減が止まらないアシアナ航空
【05月22日 KOREA WAVE】韓国・アシアナ航空の職員数が毎年目立って減少している。数年間の賃金凍結による不満の高まりと、大韓航空との合併による雇用不安が影響しているとみられる。 アシアナ航空が公示した四半期報告書によると、今年第1四半期末の会社の全職員数は7841人で、前年同期の8158人から300人近く減った、 2020年にアシアナ航空が債権団体制に編入された。これに先立ち、労組は2019年から2021年の計3年間、賃金凍結に合意した。 当時は会社の経営危機と新型コロナウイルス感染パンデミックが重なり、労組は危機克服を最優先に掲げ、苦渋の決断をした。 創業以来最大の業績をおさめた2022年の賃金交渉でも、労組は12.5%の賃金引上げを要求したが、会社側は2.5%を提示するにとどまり、職員の不満が募った。 今年の賃金交渉も難航している。アシアナ航空一般職労組は先月末、会社側が提示した▽基本給7.5%引き上げ▽安全奨励金基本給の100%支給――などの合意案に関し、組合員賛否投票を実施したものの、否決された。 特に大韓航空との合併による雇用不安も職員減に拍車をかけている。 大韓航空はアシアナ航空の買収合併後、「人為的な構造調整はない」との立場を示したが、雇用維持形態に対する明確な保障がないため職員は不安を示している。例えば、全く違う職務に発令を出すような間接的な構造調整の可能性を排除できないためだ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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