伝説の"極悪女王"ダンプ松本インタビュー「ゴキブリ入りケーキにしても『死ね』と書かれた山のような年賀状にしても『わざわざありがとう!』って気持ちだったね」
――ダンプさんが考える、ヒールの条件は? ダンプ それはやはり一人でも多くの人に嫌われることだよね。それが一番大事だと思う。ただ今の人はみんな嫌われたくないと思ってるよね。24時間ネットで責められる怖さを知ってるから? その意味でヒールが成り立ちにくい時代なのかも。 ――最後にもしダンプさんが、いま10代で女子プロレス界に飛び込むならヒールを目指しますか? ダンプ 目指すと思う。それもダンプ松本のような強いヒールをね(笑)。だってプロレスにはベビーとヒールが絶対必要でしょ。クラッシュ・ギャルズだって、極悪同盟がいたからこそ輝いたと思うし、逆もそうだよね。自分はプロレスが心底好きだから、いつの時代もとことん盛り上げたいんだよね。 ●ダンプ松本1960年生まれ、埼玉県出身。80年に全日本女子プロレス興業に入門しデビュー。84年リングネームをダンプ松本に。クラッシュ・ギャルズと抗争を繰り広げ、女子プロレスブームを起こす 取材・文/大野智己 撮影/五十嵐和博