「中秋の名月」って何? なぜ毎年日にちが変わるの? 杉浦太陽が解説
杉浦太陽がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SBI損保 presents TOKYO こども TIMES」(毎週土曜14:55~15:00)。“パパ・ママとキッズの会話の架け橋に”をコンセプトに、保育園や幼稚園、学校の子どもたちの間で流行っているもの、子どもたちが考えていること、さらには話題の子ども向け玩具やイベントや、さまざまなジャンルで活躍するスーパーキッズまで、子どもに関するトピックを紹介します。 9月14日(土)の放送では、「中秋の名月」に注目しました。
今年の「中秋の名月」は9月17日(火)。お子さんから「中秋の名月って何?」と聞かれたら答えられますか? 今回は、杉浦が「中秋の名月」について解説しました。
◆必ずしも「中秋の名月」が満月となるわけではない?
「中秋の名月」とは、月の満ち欠けを元に日付を決める旧暦「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」で、8月15日の夜に見える月のことを指します。 日本では明治5年まで旧暦「太陰太陽暦」が使われていました。月は平均29.5日で地球を1周するので、毎月1日の夜は、ほぼ新月。毎月15日の夜は十五夜で、ほぼ満月でした。 この旧暦では7月から9月が秋となり、その真ん中の8月の十五夜は「中秋の月」となり、この頃の月が特に美しいので「中秋の名月」と呼ばれるようになりました。 現在の太陽暦は当時より1ヵ月うしろにずれがあります。8月は9月となり、さらに太陽の動きが基準の暦になった結果、中秋の名月に当たる日は、年によってばらつきが生じるようになりました。ちなみに2025年の中秋の名月は10月6日、2026年は9月25日となります。 新月から満月にかかる日数は最大で15.6日、最小で13.9日です。これは、月が地球の周りを回る軌道が円軌道ではなく、わずかに楕円軌道であることが理由です。旧暦とのずれ、満月になるまでの日数の違いから、十五夜が満月とならない場合もあります。2024年の場合、翌日の9月18日が満月となります。 中秋の名月にお月見をする習慣は、平安時代、十五夜の夜に月を見ながら宴を開く中国の風習が日本の貴族に伝わったと考えられています。その風習が江戸時代になると庶民にも普及。収穫した米から作る団子を食べて豊作に感謝し、またの豊作を願い、きれいな月を眺めつつ、神様に感謝と祈りを捧げる行事となりました。 (TOKYO FM「SBI損保 presents TOKYO こども TIMES」2024年9月14日(土)放送より)