「ユニクロじゃないみたい」いつもの服が自分だけの一着に。世界で広がるリペアムーブメント
ユニクロが推進する、不要となった服が次に活躍できる場を創り出すことで、循環型社会に貢献するための取り組み「RE.UNIQLO」。 【全画像をみる】「ユニクロじゃないみたい」いつもの服が自分だけの一着に。世界で広がるリペアムーブメント その取り組みの一つ「RE.UNIQLO STUDIO」は、汚れや傷がある服を修理して新たな価値を生み出すリペア・リメイクサービスで、ロンドン リージェントストリート店を皮切りに、22の国と地域にある51店舗内で展開中だ(2024年10月9日現在)。 このほど10月第3土曜日の「国際リペアデー」に際し、「RE.UNIQLO STUDIO」の複数店舗にて、服のリペアやケア、アップサイクルの方法を伝える記念イベントやワークショップが行われた。 先立ってユニクロTOKYO店(東京都中央区銀座)で行われた発表会には、エシカルファッションに関心を寄せるモデル・女優の堀田茜氏と、パリ五輪レスリング金メダリストの鏡優翔氏が登場。会の様子とともに、リペアの可能性を探る。
ユニクロがリペア・リメイクに取り組む意味
毎年10月の第3土曜日が、国際リペアデー(International Repair Day)ということをご存知だろうか。 使い捨て文化への反省や環境保護意識の高まりなどを背景に、修理の大切さを広める目的で設立された国際的な啓発デーで、世界中でさまざまなイベントが開催されている。 そもそもの発端は2007年に「Toss it? No way!(捨てるの?とんでもない!)」を合言葉にオランダで始まった「リペアカフェ」。 当初は電子機器の修理が主な目的だったが、自転車や靴、衣類など、さまざまなものを持ち寄って修理する日として世界各地に広がったという。 ユニクロは2006年から商品の回収をスタートし、難民支援活動などに活用してきた。 2020年代に入ると、循環型社会への間口を広げて服を次に活躍できる方法を探るべく活動を進化。服の廃棄を減らす“リデュース”、着なくなった服に新しい役割を与える“リユース”、原料や資源に再利用する“リサイクル”に取り組んできたという。 そして2022年からは、長く愛着を持って服を着るためのリペア・リメイクサービス「RE.UNIQLO STUDIO」をスタート。2024年10月9日現在、日本国内では新宿本店、あべのキューズモール店、東急百貨店さっぽろ店など13店舗でサービスを展開している。