「すごく精神的な負担は楽になるんだろう」深刻化する空き家の問題 民間力を活用する“支援法人”とは
空き家の問題について考えます。 全国的に深刻化している空き家問題、民間の力を活用した新たな対策を取材しました。 【写真を見る】「すごく精神的な負担は楽になるんだろう」深刻化する空き家の問題 民間力を活用する“支援法人”とは ■宮崎県内の空き家は約9万軒 14日夜、宮崎県木城町で開かれた講演会。 そのテーマは「実家を空き家にしないために」です。 (日向市空き家アドバイザー協議会 坂口孝生代表理事) 「話を切り出すのは親からということで、ぜひ、子どもさん、お孫さんがいる家庭は、子どもさんたちのことを思って、早速、親から『家をどうするか?』『イルカ?』とか、『土地をどうするか?』『いるか?』とか、そういうのを話し合っていただけると、非常に子どもとしては、あとあと面倒なことを抱えなくていいから、それは絶対やっていただきたい」 (参加者) 「持ってるもので、空き家を。できれば、借りる人がいれば、借りてほしい感じです」 「やっぱり知識は持っていて、一緒に家族で考えたいと思います」 「子どもたちがいるし、どうにかしておかないといけないと思っている」 宮崎県内の空き家の数は、およそ9万軒。 深刻化する空き家の問題に対して、今、民間の力を活用した新たな対策が始まっています。 ■日向市空き家アドバイザー協議会 宮崎県日向市にある空き家。 家は草木に覆われ、敷地内には不法投棄されたとみられる洗濯機や冷蔵庫が放置されています。 今月12日、この空き家の調査が行われました。 調査を行ったのは土地家屋調査士や不動産業者、それに片付け業者といった民間業者でつくる「日向市空き家アドバイザー協議会」です。 (日向市空き家アドバイザー協議会 坂口孝生代表理事) 「『空き家の処理に困っている、どうすればいいだろうか』と相談をいただいて、こちらが調査をして専門的な専門のメンバーが来てるので、その人たちに診断してもらって、それから持ち主さんに一番有効なアドバイスをするというような業務です」 日向市では、空き家問題の解決に向けて民間の力を活用しようと、県内で初めて、この協議会を「空き家等管理活用支援法人」に指定しました。 協議会では、各分野の専門家が、空き家に関する相談などに対応することになっています。