今後も復興に協力 8日退任の富山県の林氷見市長、最後の定例会見
膵臓(すいぞう)がんの治療に専念するため8日で退任する富山県の林正之氷見市長が7日、最後の定例会見を行った。能登半島地震からの復旧・復興や人口減少などの課題に「新市長のリーダーシップの下、市民と市議会、市職員が一緒に取り組むことが不可欠。心を一つにオール氷見で活力ある氷見をつくってほしい」と願った。今後も「液状化対策などに協力したい」と語った。 後任の前県経営管理部次長の菊地正寛氏について「行政に精通し、復旧・復興をしっかり進めてもらえると期待している」と語った。「私の専門の分野は土木や防災。心残りは液状化対策の結論が出ていないこと」とし、望まれれば対策工法選定などの面で協力したいとした。 2017年4月の就任からの7年7カ月は「長いようで短かった」と振り返り、一番の成果に芸術文化館の整備を挙げた。「市民の芸術文化発信やにぎわい、防災拠点と多くの機能を果たしており、思い出に残る事業」と述べた。
任期途中の退任についてあらためておわびした上で、「治療に専念し、また元気な姿で市民の皆さんとお会いできることを約束したい」と話した。