意外と知られていない「焼き魚のきれいな食べ方」。小3息子も褒められた簡単4ステップ
魚を食べる基本の手順は、この4ステップ!
①ヒレを取る 左手で頭を押さえて、箸で背ビレ、胸ビレを取り魚の向こう側に置く。 ②上身を頭側から食べる 上身のエラ後ろ、左上部分から食べ始める。背側から腹側に移動しながら、尾っぽ部分の右側に食べ進めていく。 ③骨をはずす 上身を食べ終わったら左手で頭部を持ち、箸を使って中骨を身からはずす。骨は①とおなじ場所に置く。 ④下身も頭側から食べる 骨が取り除かれて残った下身を頭側から尾へ、背から腹の順に食べる。すべて食べ終わったら、残ったヒレや骨はひとまとめにしておく。
骨取りの練習は、干物がオススメ
次に骨のある魚を上手に食べ進める練習について考えてみましょう。 我が家ではいろいろ実践をしていますが、骨をはずす、骨をよけて食べる上で最も取り組みやすかったのが、ホッケの干物。 大きなサイズで箸を入れやすく、骨が見分けやすいのが大きな理由ですが、子どもがおいしいと感じる魚を選んで練習してあげることも大切です。
骨取り魚はNGなのか?
最近スーパーなどでよく見かけるのが、“骨取り魚”。魚の食べ方を教える上では登場させたくないと考える人もいるかもしれません。 個人によって価値観はさまざまですが、私は骨取りタイプも積極的に食卓に出して良いのでは? と考えています。 魚は骨付きの焼き魚や煮魚がすべてではありませんし、手軽に安全に栄養価の高い青魚を食べたい、身をほぐす練習をしたいという人もいるでしょう。骨取り魚を食べさせることが、骨のついた魚を嫌がる決定打にはならないと思います。 むしろ考え方を変えて、野菜などの他の食材と一緒に食べやすい状態だと捉えてみるのはいかがでしょうか? 我が家では野菜と一緒にフライパンで蒸し煮を作るのが定番で、魚をキレイに食べること以上に、魚を野菜と一緒においしく味わうことを大切にしながら、楽しく食体験を重ねています。 以上いかがでしたか?「こんなこと言われなくても、うちは魚食べてるよ!」という方は読み飛ばしていただいてかまいません。もっと魚を気軽に食べるヒントとして、魚に自信がない人にとってのきっかけとして、お読みいただけたら嬉しく思います。 <文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ> 【スギアカツキ】 食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
女子SPA!